【プラハ/チェコ 30日 AFP】フランツ・カフカ賞(Franz Kafka Award)の2007年度はフランスの詩人、イヴ・ボンヌフォワ(Yves Bonnefoy)に贈られることが29日、同賞の主催団体より発表された。

 10月末に行われる授賞式で、ボンヌフォワは同賞と賞金の1万ドル(約120万円)を受け取る。

 ボンヌフォワは「感謝のスピーチで、詩の未来に対する信念を語り、またカフカの作品への賞賛を表す」主催団体、フランツ・カフカ協会(Franz Kafka Society)は声明文の中でこう述べている。

 「On the motion and immobility of Douve(1953)」や、「Words in Stone(1965)」、「The Curved Planks(2001)」などの作品で知られる現在83歳のボンヌフォワは、同じくフランスの作家アンドレ・ブルトン(Andre Breton)やガストン バシュラール(Gaston Bachelard)らの作品に影響を受けたという。

 同賞は、「変身(Metamorphosis)」、「審判(The Trial)」や「城(The Castle)」などの名作を手掛けてきたチェコが生んだ偉才の作家、フランツ・カフカ(Franz Kafka)を記念したもので、2001年に創設された。

 過去の受賞者には日本人作家の村上春樹(Haruki Murakami)、英国人劇作家のハロルド・ピンター(Harold Pinter)、米国人小説家のフィリップ・ロス(Phillip Roth)、チェコの作家、イヴァン・クリーマ(Ivan Klima)らがいる。

 同協会のウェブサイトには、この賞は「ルーツや国籍、文化を超える読者に向けた作品を手掛ける現代作家の、非常に優れた文学的創造」を称える目的で開催されているとある。

 写真は2001年のノーベル文学賞(Nobel Prize For Literature)発表の前にポーズをとるイヴ・ボンヌフォワ(2001年10月9日撮影)。(c)AFP/ERIC FEFERBERG