【チェンマイ/タイ 29日 AFP】国王に対する不敬罪に問われていたスイス国籍のOliver Jufer被告(57)が29日、懲役10年の判決を言い渡された。

 同被告は北部の都市チェンマイ(Chiang Mai)で、国王の肖像数枚にスプレー式塗料を噴射したとして逮捕され、国王の尊厳を損なう5つの罪について認めていた。Jufer被告は犯行当時、酒に酔っていたとみられる。

 最長で75年の服役が言い渡される可能性もあったが、判決は懲役20年。しかし、被告が罪を認めたため、後に刑期を10年に短縮した。

 裁判所が任命したJufer被告の弁護人は判決に立ち会っておらず、被告本人からもコメントは得られていない。検察当局は、本件が国王に関する繊細な話題であるとして、コメントを拒否している。

 写真は29日、チェンマイの裁判所に到着したOliver Jufer被告。(c)AFP