【ホメシュ/パレスチナ自治区 28日 AFP】イスラエル警察部隊数百人が28日、ヨルダン川西岸(West Bank)の元ユダヤ人入植地ホメシュ(Homesh)に集結した約300人の入植者や右派占拠者を退去させるため、現地入りした。AFPのカメラマンが伝えた。

 アリエル・シャロン(Ariel Sharon)前イスラエル首相は2005年、いわゆる「撤退計画」の一環としてヨルダン川西岸の入植地のうちホメシュを含む4か所の入植者およびガザ地区(Gaza Strip)の入植者に対し退去を命じたが、26日に再入植を望む入植者らがホメシュに集結していた。

 ホメシュは1978年、軍事拠点として設置され、1980年に入植者らに引き渡された。同入植地に入植した70家族の多くは武装した熱烈なユダヤ教徒で、入植活動を聖書にある故郷サマリア(Samaria)への回帰だとして「神の意思に叶う仕事」と信じていた。

 写真はホメシュで同日、ユダヤ人入植者の強制排除に当たるイスラエル警察部隊。(c)AFP/MENAHEM KAHANA