【東京 28日 AFP】東京・六本木の旧防衛庁本庁跡地に30日、「六本木ヒルズ」に匹敵する大型複合施設「東京ミッドタウン」がオープンする。経済成長で近代化が進む他のアジア都市にひけをとらぬ、よりスマートで「セクシー」な東京のイメージづくりに一役買いそうだ。

 東京ミッドタウンの約10万平方メートルの敷地内には、高層ビルでは東京一の高さとなる五角形の「ミッドタウン・タワー」(地上54階建て・248メートル)や、高級ブティックや飲食店132店舗が入る。また、他の複合施設との差別化を図る特徴として、宿泊料相場の高い東京でも最高値となる高級ホテル、「リッツ・カールトン(Ritz-Carlton)」や、医療分野の国際的権威である米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)付属病院と提携した医療機関、「東京ミッドタウンメディカルセンター」が入居する。

 さらに、東京で今年2番目の大規模美術館となるサントリー美術館や、デザイン・プロセスに関する日本初の研究機関を兼ねるデザイン施設、「21_21 DESIGN SIGHT」が併設される。

 開発を手掛けた三井不動産では、世界第2位の経済大国である日本の繊細な面、美的な面のアピールを目指したという。岩沙弘道代表取締役社長は、「東京ミッドタウンを通じて東京を、日本のみならずアジアや世界の経済および文化の知的創造性の中心にしたい。また、この地域から世界に日本の価値観や美的センスを発信していきたい」と会見で述べた。

 旧防衛庁跡地再開発は、三井不動産を中心に6社による合弁事業。建築物部分の敷地は6万9000平方メートルで、建設費は3700億円を要した。住宅はすべて高級賃貸住宅だ。

 また、リッツ・カールトンの宿泊料の最高額は、富士山を臨むタワー頂上のスイートルームで、1泊がなんと210万円。リッツ・カールトンのサイモン・クーパー(Simon F. Cooper)社長兼CEOも記者会見で、日本での高級品志向に触れ、「利用されるお客様には困らないだろう」と述べた。
 「これは、新しいクラブには必ず人が集まる『ナイトクラブ症候群』ともいえる。われわれの課題は、そうして訪れた人々に最高の満足感を与え、再び来たいと思っていただくこと」

 写真は26日、報道陣に公開された「東京ミッドタウン」の施設内部。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

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