【サンフランシスコ/米国 27日 AFP】米国通信大手AT&Tが27日、携帯電話機を現金、小切手、クレジットカードのように使用できるサービスを全米で展開するための提携に合意したと発表した。

 提携先はアトランタ(Atlanta)の携帯電話金融サービス企業Firethorn、オンライン金融取引サービス企業CheckFreeおよび全米の複数の銀行。

■米国は携帯金融サービスの発展途上国

 欧州、アジアの一部地域では携帯電話を使った買い物や銀行取引サービスはすでに実施されているが、米国ではこの種のサービスはまだ発展途上の段階。

 「これは全米初の革命的なサービス。世界的にはすでに試され済みのサービスだから、米国でもきっと普及するはず」とアナリストのJeff Kagan氏がAFPに語った。今後、全米の銀行、携帯電話会社の後追いは必至とも指摘する。

 AT&T提携先となるFirethornのTripp Rackley氏は、今回の発表は全米で生まれつつある携帯電話による金融・支払いサービスにとって画期的な意味をもつ、と胸を張った。

■「財布にカードと同じくらい安全」

 この提携によりCheckFree、WachoviaRegions FinancialSunTrust Banksなどの金融企業、銀行の金融取引サービスがAT&T携帯電話加入者に提供されることになる。

 「金融サービスで大切なセキュリティはほぼ万全」とKagan氏。「今後大銀行の参入が相次ぐはず。セキュリティ上のリスクは、財布にカードを忍ばせているときと代わらない」。

 AT&Tは特別な課金はせず携帯電話の加入者を増やすことで利益を狙う方針。

 写真は、AT&Tのロゴ(2006年8月18日撮影)。AFP/PAUL J. RICHARDS