【ニューオーリンズ/米国 25日 AFP】小型ミュージックプレーヤー「iPod」を用い異なる心音を400回以上聞くことは、医者による心疾患の発見向上に効果的であるとの研究が、25日に発表された。

 発表によると、149人の医学生が90分間にわたり、最も一般的な5種類の心雑音を400回聞いた。これにより、聴診器を用いたに一般医師による疾患の発見率は40%から80%に向上した。

 発表したのは、ペンシルベニア(Pennsylvania)州フィラデルフィア(Philadelphia)、テンプル大学(Temple University)の心臓内科医、マイケル・バレット(Michael Barrett)助教授。米国心臓学会議(American College of Cardiology、ACC)において約3万人の専門家を前に、今回の研究内容を披露した。

 バラット助教授は、聴診器の診察による心疾患の発見は、多様な心臓疾患の発見に不可欠であると同時に、心エコー図や負荷テストといった検査の削減にも寄与すると指摘した。

 写真はカリフォルニア(California)州のアップルストア(Apple store)に陳列されたiPod(2006年10月)。(c)AFP/Getty Images Justin Sullivan