オール・アジア系キャスト、カナダ製アジアギャング映画 「Dragon Boys」 - 米国
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【サンフランシスコ/米国 26日 AFP】香港で大人気のギャング映画が、カナダで製作され、北米で反響を呼んでいる。
北米で製作された初のアジアギャング映画となった「Dragon Boys」。ジェリー・チコリッティ(Jerry Ciccoritti)監督がメガホンを取り、オール・アジア系キャストにより、バンクーバーの街で起こる麻薬売人と警察との抗争を描いた作品。
本国カナダで1月にTV放映された本作品は、今月開催された第25回サンフランシスコ国際アジア系アメリカ人映画祭(The 25th San Francisco International Asian American Film Festival)に出品された。
チコリッティ監督は、同作品の内容とキャストのことを話すと、ハリウッド関係者からは驚きの反応を受けると語った。「米国では、映画を代表する顔と言えば、ずっと白人の男女だから。」と語り、「トム・クルーズ(Tom Cruise)やニコール・キッドマン(Nicole Kidman)はこれからも必要です。ただ移民たちは同化しない、だから我々はクルーズたちとは違うんです。」と続けた。
本作品には豪華キャストが顔をそろえている。「北京のふたり(Red Corner)」や「キャットウーマン(Catwoman)」のバイロン・マン(Byron Mann)が警官を演じ、「愛の落日(The Quiet American)」のツィ・マー(Tzi Ma)と「インファナル・アンフェア 無間笑(Infernal Unfairs)」のエリック・ツァン(Eric Tsang)らがギャングを演じている。
同作品の中で、ギャングに引き込まれ、犯罪に加担してしまう高校生を演じた香港生まれ俳優Simon Wongは、本作品の脚本にはとても驚いたと言う。「アジア人だけの脚本なんて見たことなかったよ。しかも全員が深みのあるキャラクターだった。僕はこれまで科学者や移民など、名ばかりのアジア人の役に慣れすぎていたから驚いたよ。」と語るSimon Wong。
イタリア移民の両親に生まれたチコリッティ監督は、本作品はギャング映画というよりも、移民の子どもたちが体験する困難を描いたものだと語った。「移民は、自分が子供たちを苦しめているとは気付かない。子供たちにはより良いチャンスを与えたいと願うが、子どもたちは新しい世界にはなじめないんだ。そして、両親が生まれた故郷へのつながりも無くしてしまう。」
本作品の製作には、異論も投げかけられた。TVで初放映となる前に、中国系カナダ人のコミュニティからは、本作品がアジア人に対する抵抗を生むのではないかと不安の声が上がったのだ。映画・TV業界で働くアジア系カナダ人の中には、退職の脅迫を受けた者もいるという。
その結果、プロデューサーらは同作品の信頼性を高めるために、脚本内容のコンサルタントとして実際のコミュニティの指導者らを採用した。
それにより、当初はか弱く従順だった女性の役割が強化されるなど、登場人物の設定に微妙な変化が生じたという。
写真は「レディ・キラーズ(The Lady Killers)」のプレミア上映会に出席した際のツィ・マー(2004年3月12日撮影)。(c)AFP/Getty Images Frederick M. Brown
北米で製作された初のアジアギャング映画となった「Dragon Boys」。ジェリー・チコリッティ(Jerry Ciccoritti)監督がメガホンを取り、オール・アジア系キャストにより、バンクーバーの街で起こる麻薬売人と警察との抗争を描いた作品。
本国カナダで1月にTV放映された本作品は、今月開催された第25回サンフランシスコ国際アジア系アメリカ人映画祭(The 25th San Francisco International Asian American Film Festival)に出品された。
チコリッティ監督は、同作品の内容とキャストのことを話すと、ハリウッド関係者からは驚きの反応を受けると語った。「米国では、映画を代表する顔と言えば、ずっと白人の男女だから。」と語り、「トム・クルーズ(Tom Cruise)やニコール・キッドマン(Nicole Kidman)はこれからも必要です。ただ移民たちは同化しない、だから我々はクルーズたちとは違うんです。」と続けた。
本作品には豪華キャストが顔をそろえている。「北京のふたり(Red Corner)」や「キャットウーマン(Catwoman)」のバイロン・マン(Byron Mann)が警官を演じ、「愛の落日(The Quiet American)」のツィ・マー(Tzi Ma)と「インファナル・アンフェア 無間笑(Infernal Unfairs)」のエリック・ツァン(Eric Tsang)らがギャングを演じている。
同作品の中で、ギャングに引き込まれ、犯罪に加担してしまう高校生を演じた香港生まれ俳優Simon Wongは、本作品の脚本にはとても驚いたと言う。「アジア人だけの脚本なんて見たことなかったよ。しかも全員が深みのあるキャラクターだった。僕はこれまで科学者や移民など、名ばかりのアジア人の役に慣れすぎていたから驚いたよ。」と語るSimon Wong。
イタリア移民の両親に生まれたチコリッティ監督は、本作品はギャング映画というよりも、移民の子どもたちが体験する困難を描いたものだと語った。「移民は、自分が子供たちを苦しめているとは気付かない。子供たちにはより良いチャンスを与えたいと願うが、子どもたちは新しい世界にはなじめないんだ。そして、両親が生まれた故郷へのつながりも無くしてしまう。」
本作品の製作には、異論も投げかけられた。TVで初放映となる前に、中国系カナダ人のコミュニティからは、本作品がアジア人に対する抵抗を生むのではないかと不安の声が上がったのだ。映画・TV業界で働くアジア系カナダ人の中には、退職の脅迫を受けた者もいるという。
その結果、プロデューサーらは同作品の信頼性を高めるために、脚本内容のコンサルタントとして実際のコミュニティの指導者らを採用した。
それにより、当初はか弱く従順だった女性の役割が強化されるなど、登場人物の設定に微妙な変化が生じたという。
写真は「レディ・キラーズ(The Lady Killers)」のプレミア上映会に出席した際のツィ・マー(2004年3月12日撮影)。(c)AFP/Getty Images Frederick M. Brown