【石川 26日 AFP】死者1人、負傷者200人近くを出した25日の「能登半島沖地震」(マグニチュード6.9)から一夜明けた26日、現地では強い余震が続き、通常の生活に戻ろうとしている住民たちの不安は収まりそうにない。

 気象庁によると、余震はこれまでに200回近くにのぼっており、26日午前7時16分ころにはマグニチュード5.3というこれまでで最大規模の余震が観測された。

 家の後片付けをしている住民の1人は、こうした状況を受け、「普段の生活に戻るにはまだ時間がかかるかもしれない」と語った。

 自衛隊や消防隊、警察は26日、行方不明者がいないか捜索活動を続けるのと並行して水道などライフラインの復旧作業を行っている。

 安倍晋三首相は、26日午前の参議院予算委員会で「被災者支援、被災地の復興に全力を尽くしていく」と強調した。

 輪島市では、木造家屋を中心に300棟以上が全半壊し、住民2600人以上が避難所で不安な夜を過ごした。北陸道のサービスエリアでは、道路の分断により、130人余りがいまだに立ち往生しているという。

 写真は、輪島市門前町で26日、全壊家屋の片付けをする警察官たち。(c)AFP/KAZUHIRO NOGI