【ロメ/トーゴ 25日 AFP】サッカー、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属する、トーゴ代表のエマニュエル・アデバヨル(Emmanuel Adebayor)を含む3人の選手が、ボーナス支払いの問題を巡って、代表チームから外されたことが明らかになった。

 トーゴサッカー協会(Togolese Football Federation:FTF)は、24日に行われたアフリカ・ネイションズカップ(the African Nations Cup)予選のシエラレオネ戦の前後に見られた選手の振る舞いから、代表チームで主将を務めるアデバヨールや、アラブ首長国連邦のアル・ジャジーラ(Al-Jazira)に所属するカデル・クバジャ(Kader Cougbadja)や、ベルギー2部リーグのRAECモンス(RAEC Mons)に所属するダレ・ニボンベ(Dare Nibombe)を代表チームから外す決定をした。

 しかし今回の決定についてはボーナス給与についての問題が尾を引いたものとトーゴサッカー協会に近い関係者が語っており、また同協会のZep Kuete氏は「3選手の言動は協会の運営において懸念材料である。」と国営ラジオにコメントしている。

 ボーナス給与に関する問題で、06サッカーW杯をボイコットしようとしていたアデバヨルをはじめトーゴ代表には未だにボーナスが払われていないことをアデバヨルが23日に明かしており、アデバヨルは「まだ問題は解決していない。僕らは、約束を取り付けたのにまだ何もなされていない。協会の上層部との話し合いを待っている。この問題をやり過ごすことはできない。もしボーナスが払われないなら、どうなるか僕にも分からない。」と語っている。
 
 選手はW杯の本大会出場の際に払われるはずだった約122,000ユーロ(1916万円)の3分の1が支払いされるのを未だに待ち続けている。トーゴでは過去にも選手と協会の間でボーナス問題があり、仲裁人が解決策をぎりぎりの所で見いだしボイコットで危ぶまれていた2006年のアフリカ・ネイションズカップに参加した。

 写真は、記者会見後にファンにサインをするアデバヨル(2007年3月22日撮影)。(c)AFP/STR