【バグダッド/イラク 25日 AFP】イラク国内では24日、2件の自爆テロと数件の爆弾攻撃により47人が死亡した。国内の混乱と政府の無力さをいっそう強調する形となった。

 もっとも被害が大きかったのは軍の本拠地が置かれているバグダッド南部シーア派(Shiite)住民居住地区のドーラ(Dura)で、レンガを積んだ大型トラックを使用した自爆テロ。少なくとも20人以上が死亡した。

 治安当局によると、自爆テロのあった警察署は建設作業中だったため、レンガを積んだトラックは疑われることなく敷地内に入り込み、警察署内の第一検問所を通過した後、運転手とともに爆発したという。警察署本館の前には巨大な穴が開き、匿名の情報筋によると警官16人、拘置者2人、市民2人が死亡、26人が負傷し病院へと搬送された。事件後すぐに現場へ駆けつけた米軍兵士は、「警察署の前は爆弾で激しく損傷した遺体や自動車でいっぱいだった」と状況を語った。

 ドーラはイラク国内のイスラム原理主義組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」の拠点としても知られており、2月に米軍主導による大規模な掃討作戦が開始してからは、バグダッド市内で最も危険な地区の1つに挙げられていた。同作戦により、シーア派の武装勢力に対する処刑的な殺害の件数は減少したが、スンニ(Sunni)派の武装勢力による激しい爆弾攻撃は依然として頻発している。

 バグダッド北部の町、Tal Afarの中心部にあるcentral Al-Sarai 市場では、出店していた菓子屋で自爆テロが発生し10人が死亡、3人が負傷した。町長が明らかとした。

 また警察当局はシーア派住民居住区で他にも爆弾攻撃が発生し、これにより17人が死亡、39人が負傷したと発表した。死亡したうちの10人は、両派が混在するバグダッド南部の地区、Al-Haswaで巡礼を終えたばかりだったという。

 写真は同日、崩壊した警察署の中を歩く警察官。(c)AFP/DAVID FURST