【マプ/モザンビーク 23日 AFP】首都マプト(Maputo)で22日午後、空港近郊の武器庫で爆発があり、23日の政府発表によると少なくとも80人が死亡した。

 国営テレビに出演したIvo Garrido保健省報道官によると、爆発で80人が死亡したほか、360人あまりの負傷者が出ているという。

 爆発があった武器庫は、マプト郊外の貧困地区付近にあり、爆弾、地雷、弾薬などを保管していた。モザンビークで武装解除プログラムの監視を担当する国連(UN)のMiguel Barreiro担当官によると、「数千トンの武器や弾薬を保管する国内最大級の武器庫だった」という。

 倉庫内の武器が次から次へと爆発する連鎖爆発が17時半ごろまで続き、首都全体に響き渡る爆発音に市民らはパニックとなった。現場付近の建物にも、窓ガラスが破損するなどの被害があったという。

 また、目撃者によると、現場から30キロ離れた地域で、ミサイルが空中で爆発する様子が確認できたという。

 事態をうけ、アルマンド・エミリオ・ゲブザ(Armando Emilio Guebuza)大統領は22日夜、国営テレビ(TvM)やラジオを通じて市民らに「軍部が状況確認を行っている」と報告、事態が回復するまで冷静を保つよう呼びかけた。

写真は同日、爆発のあった武器庫から上がる煙。(c)AFP