【東京 20日 AFP】東京地裁で20日、村上ファンド元代表の村上世彰被告の公判が開かれ、ライブドア前社長の堀江貴文被告が被告側証人として証言した。

■堀江被告、検察の主張を否定

 自身も16日に同じ東京地裁で2年6月の実刑判決を受けたばかりの堀江被告は、ニッポン放送買収を計画していた同被告からインサイダー情報を受けたとされる村上被告の弁護側承認として証言台に立った。

 自身の公判時にはスーツ姿で臨んだ同被告だが、この日はシャツにジーンズというカジュアルな姿だった。

 村上被告が、2004年後半にライブドアのニッポン放送買収計画を知ったうえで同社株を購入したとする検察側の主張に対して、堀江被告は「その時点では、ニッポン放送を買収する考えはなかった」と、検察側の主張を否定、ニッポン放送買収の決定時期について、「2005年2月の時間外取引による買い占めの直前」と述べた。

■ニッポン放送株のインサイダー取引 

 検察側の主張によると、2004年11月にニッポン放送株式193万株を購入した村上被告は、後に同株を売却し約130億円で売却、30億円の利益を得たとされる。

 村上被告は、堀江被告からニッポン放送株式の共同購入を持ちかけられたことは認めたが、ライブドアがニッポン放送の全発行済み株式の5%を買収できるほどの資金力があるとは思わなかったと主張、インサイダー疑惑を否定している。

 元通産相官僚の村上被告は、2000年に不動産業「昭栄」を買収。日本人による初の敵対的買収となった。

 村上ファンドをめぐるスキャンダルでは、後に福井俊彦日銀総裁も村上ファンドへ投資していたことが発覚、同総裁の辞任を求める騒ぎにまで発展した。

 写真は東京証券取引所で行われた記者会見の会場を後にする村上世彰被告(2006年6月5日撮影)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO