【東京 19日 AFP】07世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2007)の開幕を20日に控え、東京都内のホテルで記者会見が行われ、男子シングルに出場するスイスのステファン・ランビエール(Stephane Lambiel)が出席した。

 現在21歳のランビエールは「今大会は個人的に素晴らしいチャレンジになるだろうが、プレッシャーは感じていない。私はこれまでに自分が何者であるかを証明し、何ができ、そしてできないのかを証明してきた。今は新たな演技を披露できることが楽しみで仕方がない。そのためにハードな練習を積んできた」と大会3連覇に向けて意気込みを口にした。

 また、ランビエールは「情熱の欠如」を理由に07欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2007)を欠場したことについて「ここ数年持っていた情熱を失ってしまい、そのことを理解するのに時間を要したが、今は全てを受け入れている。トリノ五輪で銀メダルを獲得し、既に世界選手権を2度も制している私にとって、自分のために滑ることは結果以上に重要な意味を持つ。今はただ氷上にいることが大きなモチベーションになっており、コスチューム、音楽、振り付けの全てに満足している。この場にいられるだけで幸福を感じる」と語り、その胸中を明らかにした。

 ランビエールのライバルとしては、06-07グランプリファイナル(Figure skating Grand Prix Series Final 2006-07)と07欧州選手権を制しているフランスのブライアン・ジュベール(Brian Joubert)や、06-07グランプリファイナルで2位に入り、クォドラプル(4回転)トーループに磨きをかけている日本の高橋大輔(Daisuke Takahashi)らが挙げられている。

 大会は25日まで開催され、男子シングルは21日にショートプログラム(SP)、22日にフリースケーティング(FS)が行われる。

 写真は、会見で笑顔を見せるランビエール。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO