魅力的だが手ごわい日本の食品市場 - 千葉
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【千葉 15日 AFP】洗練された味覚、温かい懐具合、確たる忠誠心。これらを持ち合わせた日本人は、海外の食品業界にとっては夢のような顧客だろう。しかし、そんな日本の食品市場に参入するのは、厳しい試練をともなうかもしれない。
12日から16日まで、千葉で第32回国際食品・飲料展(Foodex Japan)が開催されている。アジア最大規模の食品・飲料見本市である同展には、日本人の舌をうならせ、日本の食品市場と末永い関係を築いていきたいと望む業界関係者が、世界66か国から参加する。
同展は業界関係者向けとなってはいるが、会期中9万人以上の来場者が見込まれている。その多くはいわゆるグルメで、会場への大型カバンやショッピングカートの持ち込みは禁止されている。
会場に詰めかける食通は、フランスのチョコレート、イタリアのオリーブオイル、オーストラリアのアスパラガス、サモアのバナナチップなどを試食することができる。
とはいえ日本人は品質には非常うるさい。海外の食品輸出業者らは、その点を特に重視しているという。「日本人は最高のものを求めます。品質が良く、きちんと包装してあれば、価格は気にしません」と、ニューカレドニアのチョコレートメーカーBiscochocのJean-Claude Racine社長は語った。
世界第2位の経済大国である日本だが、農業は決して盛んとは言えない。稲作農業者を始めとした従来の農業従事者は、海外からの輸入に対して十分な政治的保護を受けているものの、日本で消費される食料の優に60%がアメリカ及び中国を中心とした海外からの輸入に頼っている。
「日本は複雑な市場です。日本での商売を考えるのであれば、思考を切り替えなければなりません」と語るのは、オリーブオイル、ワイン、ハムなどスペイン産の食品の輸出を手掛けるD’ElitteのJuan Carlos Raga氏。「日本では、物事がゆっくりと進みますし、何かにつけて細かくならなければなりません。スペインで最も難しい注文をつける顧客よりも、日本人の要求のほうが厳しいのです」と続けた。
高級レストランのガイドブックとして世界的に有名な「ミシュラン・ガイド(Michelin Guide)」は今週、アジアでは第1号となる東京版を発行することを発表した。
「フレンチは風味を重ね合わせたものですが、日本食は個々の素材のエッセンスを大事にしていて、感動させられます。日本には、素晴らしいものがたくさんあります」とミシュランのジャン・ルック・ナレ(Jean-Luc Naret)編集長は、同誌の発行記者会見で語った。
ベルギーのポテト加工メーカーLutosaのBernard de le Cour氏によれば、日本国内の主要取引先から、「フライドポテトの8割は5センチ以上、2割は7.5センチ以上」と長さを指定されているという。「美的理由があるからですよ。お皿に乗せたときに長いほうがきれいに見えるでしょう」とCour氏は語った。
同氏はさらに続けた。「彼らは1つのロットから無作為に商品を選んで検品を行っています。少しでも疑いがあれば、定規を持ってきて1本1本長さを測って調べるでしょう。私は日本を拠点に活動していますから、日本市場の基本精神は理解しているつもりですが、本部に日本側の要求を伝えるのが難しいこともありますね」
日本市場に輸出する際は、最初の1年が肝心だと同氏は語った。「しかし、いったん信頼関係を築いてしまえば、長い付き合いが期待できます。日本人はお金に糸目はつけず、誠実ですから」
写真は12日、第32回国際食品・飲料展の会場でベルギーのフライドポテトを試食する来場者。(c)AFP/ROLAND DE COURSON
12日から16日まで、千葉で第32回国際食品・飲料展(Foodex Japan)が開催されている。アジア最大規模の食品・飲料見本市である同展には、日本人の舌をうならせ、日本の食品市場と末永い関係を築いていきたいと望む業界関係者が、世界66か国から参加する。
同展は業界関係者向けとなってはいるが、会期中9万人以上の来場者が見込まれている。その多くはいわゆるグルメで、会場への大型カバンやショッピングカートの持ち込みは禁止されている。
会場に詰めかける食通は、フランスのチョコレート、イタリアのオリーブオイル、オーストラリアのアスパラガス、サモアのバナナチップなどを試食することができる。
とはいえ日本人は品質には非常うるさい。海外の食品輸出業者らは、その点を特に重視しているという。「日本人は最高のものを求めます。品質が良く、きちんと包装してあれば、価格は気にしません」と、ニューカレドニアのチョコレートメーカーBiscochocのJean-Claude Racine社長は語った。
世界第2位の経済大国である日本だが、農業は決して盛んとは言えない。稲作農業者を始めとした従来の農業従事者は、海外からの輸入に対して十分な政治的保護を受けているものの、日本で消費される食料の優に60%がアメリカ及び中国を中心とした海外からの輸入に頼っている。
「日本は複雑な市場です。日本での商売を考えるのであれば、思考を切り替えなければなりません」と語るのは、オリーブオイル、ワイン、ハムなどスペイン産の食品の輸出を手掛けるD’ElitteのJuan Carlos Raga氏。「日本では、物事がゆっくりと進みますし、何かにつけて細かくならなければなりません。スペインで最も難しい注文をつける顧客よりも、日本人の要求のほうが厳しいのです」と続けた。
高級レストランのガイドブックとして世界的に有名な「ミシュラン・ガイド(Michelin Guide)」は今週、アジアでは第1号となる東京版を発行することを発表した。
「フレンチは風味を重ね合わせたものですが、日本食は個々の素材のエッセンスを大事にしていて、感動させられます。日本には、素晴らしいものがたくさんあります」とミシュランのジャン・ルック・ナレ(Jean-Luc Naret)編集長は、同誌の発行記者会見で語った。
ベルギーのポテト加工メーカーLutosaのBernard de le Cour氏によれば、日本国内の主要取引先から、「フライドポテトの8割は5センチ以上、2割は7.5センチ以上」と長さを指定されているという。「美的理由があるからですよ。お皿に乗せたときに長いほうがきれいに見えるでしょう」とCour氏は語った。
同氏はさらに続けた。「彼らは1つのロットから無作為に商品を選んで検品を行っています。少しでも疑いがあれば、定規を持ってきて1本1本長さを測って調べるでしょう。私は日本を拠点に活動していますから、日本市場の基本精神は理解しているつもりですが、本部に日本側の要求を伝えるのが難しいこともありますね」
日本市場に輸出する際は、最初の1年が肝心だと同氏は語った。「しかし、いったん信頼関係を築いてしまえば、長い付き合いが期待できます。日本人はお金に糸目はつけず、誠実ですから」
写真は12日、第32回国際食品・飲料展の会場でベルギーのフライドポテトを試食する来場者。(c)AFP/ROLAND DE COURSON