【バグダッド/イラク 12日 AFP】バグダッドのカラダ(Karrada)地区で11日、イスラム教シーア派の巡礼者を乗せたバスへの自動車爆弾攻撃があり、31人が死亡した。この他にもシーア派の巡礼者を狙った攻撃が相次ぎ、合計で58人が死亡、25人が負傷した。

 シーア派の聖地カルバラ(Karbala)では10日にシーア派の宗教行事「アルバイン」が開催されたが、事件は、バグダッドに戻る巡礼者のバスを狙ったもの。

 シーア派の巡礼者を狙ったスンニ派武装組織による攻撃は一向に収まる気配を見せず、前週だけでシーア派の信徒約200人が死亡した。中でも、Mustansiriyah大学前を通過する小型バスへの自爆攻撃では、通勤途中の10人が死亡、8人が負傷した。同大学は、スンニ派の過激派が頻繁に標的としている。

 また、バグダッド北東100キロのディヤラ州Baladruzでは、道路脇に仕掛けられた爆弾でシーア派の道路建設作業員5人が死亡。北部のMosulではスンニ派のイラク・イスラム党(Iraqi Islamic Party)の事務所に爆弾が仕掛けられ、4人が死亡した。

 イラク駐留米軍はこれまでに容疑者15人を拘束している。

 バグダッドでは10日、イラクの安定化に向けた国際会議が開催され、イラク政府は、武装組織への武器や資金の供給を断つよう周辺国に要請している。

 写真はバグダッドで11日、自動車爆弾で大破したミニバス。(c)AFP/ALI YUSSEF