【ボゴタ/コロンビア 12日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は11日、中南米諸国5か国歴訪の3か国目としてコロンビアを訪れた。友好関係を築くため開始した歴訪だったが、反米主義を掲げる人々らによる激しい抗議に出迎えられた。

 ブッシュ大統領が大統領専用機「エアフォースワン(Air Force One)」でボゴタ(Bogota)に到着した頃、市内では約100人の市民が警察に石などを投げつける暴動が起き、警察は催涙ガスで対応した。ブッシュ大統領とアルバロ・ウリベ(Alvaro Uribe)大統領の会談場所である大統領府までの道のりは、厳重な警備が敷かれた。

 ブッシュ大統領は、相反する政治的思想を持つ左派の指導者が国家元首として最近の選挙で選ばれてる中南米諸国への訪問について、「穏便で効果的な外交」が続いていると述べているが、ボゴタ市内では、ブッシュ大統領が先に訪問したブラジルのサンパウロ(Sao Paulo)や、ウルグアイのモンテビデオ(Montevideo)で行われたような反米デモが計画されていた。

 またコロンビアの警察当局は、コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of Colombia、FARC)が、ブッシュ大統領の訪問中にテロを計画している恐れがあるとの警告を発している。

 一方でブッシュ大統領が同国に到着する数時間前、カリ(Cali)とその近郊のブエナベントゥラ(Buenaventura)の港で5件の小規模な爆発があり、3人が軽傷を負った。治安当局は、この一連の爆発と同大統領訪問との関係は明らかでないとしている。ブッシュ大統領は今後、グアテマラそしてメキシコの順に訪問を予定している。

 写真は11日、ボゴタでの抗議行動に参加し、機動隊に石を投げ、つばを吐きかける学生。(c)AFP/Rodrigo ARANGUA