【ニューヨーク/米国 9日 AFP】米経済誌「フォーブス(Forbes)」が8日に発表した「The World’s Billionaires(世界の億万長者)」によると、中国とインドでは億万長者が倍増する一方で、日本は20年ぶりに「アジアの首位」から転落した。

 今回発表された2007年版の長者番付によると、インドの億万長者は前年度の22人から36人に増え、資産総額は1910億ドル(約22兆4000億円)にのぼった。一方の日本は、前年度の27人から24人に減り、資産総額は640億ドル(約7兆5000億円)となった。

 香港を除く中国からは20人(前年度は7人)、香港からは21人(同16人)がランクインし、中国全体では41人がランクインしてアジアの首位に立った。ただし、資産総額は1400億ドル(約16兆4000億円)と、インドを下回った。

 インドは、トップ20に3人がランクインした。中でも、鉄鋼大手アルセロール・ミタルのラクシュミ・ミタル(Lakshmi Mittal)CEOは、アジア人としては最高の個人資産額320億ドル(約3兆8000億円)で5位に入った。長者番付の編集主幹であるLuisa Kroll氏も、「インドは驚くべき勢いを示している」との感想をもらしている。

 「アンバニ兄弟」として知られるインドの石油精製・化学最大手リライアンス・インダストリーズ(Reliance Industries)のムケシュ・アンバニ(Mukesh Ambani)会長と弟の実業家アニル・アンバニ(Anil Ambani)氏はそれぞれ14位(201億ドル)と18位(182億ドル)にランクインした。

 億万長者の総数は、前年度から150人以上増えて過去最高の946人にのぼった。同誌は、急増の背景には消費ブーム、技術革新、ドル安傾向があると分析している。

 写真はルクセンブルクのアルセロール・ミタル本社で決算発表を行う長者番付5位のミタルCEO(2月21日撮影)。(c)AFP/JEAN-CHRISTOPHE VERHAEGEN