【バグダッド/イラク 7日 AFP】国内では7日、宗教行事のため聖地カルバラ(Karbala)へ向かうイスラム教シーア派(Shiite)巡礼者に対する攻撃が続いた。駐イラク米軍当局はシーア、スンニ(Sunni)両派の宗派間抗争が再燃し、首都バグダッドで実施中の治安対策に悪影響を及ぼす可能性があると懸念を表明した。

 同日、シーア派巡礼者の警護に当たっていたイラク警察職員6人が自動車爆弾テロで死亡したほか、市民18人も犠牲となっている。バグダッド南方のヒッラー(Hilla)では前日6日、シーア派巡礼者を狙った自爆テロで117以上が死亡していた。

 バグダッドのスンニ派居住地区では、狙撃犯の攻撃が続く中、シーア派巡礼者がコーランの一節を記載した旗やプラカードを手に巡礼を敢行。イラク警察の職員がシーア派のスローガンを叫びながら援護射撃を行って、巡礼者たちの警護に当たった。

 駐イラク米軍当局は「すべての暴力行為が宗派間抗争の再燃に結びつく可能性がある」と懸念を表明し、「テロリストにくみすることなく、イラク治安部隊の任務に支障を来たさぬよう」国民に平静を呼びかけた。

 写真は同日、バグダッドで発生した自動車爆弾テロの事件現場で撮影された車両の残がい。(c)AFP/WISAM SAMI