【リバプール/英国 6日 AFP】サッカー、欧州チャンピオンズリーグ(Champions League)・決勝トーナメント1回戦、リバプール(Liverpool)vsバルセロナ(Barcelona)、第2戦。試合は0-1でリバプールが敗れるも、2試合合計スコアを2-2としてアウェーゴール差でバルセロナを退け準々決勝進出を決めた。

 敵地での第1戦を2-1で勝利し第1戦と同じ布陣で臨んだリバプールとは対照的に、2点以上を取っての勝利が義務づけられているバルセロナは、ディフェンスを3人にして中盤を厚くし前線にロナウジーニョ(Ronaldinho)、サミュエル・エトー(Samuel Eto’o)、リオネル・メッシ(Lionel Messi)を並べるより攻撃的な3-4-3の布陣で臨み2年連続でのビッグイヤー獲得に向けて勝利に意思を感じさせた。

■戦前の予想に反し前半の主導権を握ったリバプール

 前半立ち上がりこそ静かな展開で迎えるが、15分以降は第1戦で殊勲の決勝ゴールを決めたヨン・アルネ・リーセ(John Arne Riise)とモハメド・シッソコ(Mohamed Sissoko)のシュートが共にクロスバーを叩くなど、前半を終え、シュート1本(枠内0)のバルセロナに対して10本(枠内6)のシュートを放つなどリバプールはバルセロナに引導を渡すべく果敢に攻め続けた。

■アウェーゴール差で敗れたバルセロナ

 後半に入りバルセロナはロナウジーニョとメッシを中心に攻めるが、後半8分にゴール前でディフェンスを抜き去ったロナウジーニョが放ったシュートはポストに嫌われるなどの不運もあり、反撃は後半26分からピッチに立ったエイドゥル・グジョンセン(Eidur Gudjohnsen)が交代から4分後にシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)からのスルーパスに抜け出して左足でゴールを奪った1点に止まり、04-05シーズンの覇者と05-06シーズンの覇者の対戦はリバプールに軍配が上がり、バルセロナの大会連覇の夢は準々決勝を前にアウェーゴール差で砕け散る結果となった。


■スティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)の試合後のインタビュー

 両チーム共に素晴らしいパフォーマンスだった。バルセロナは華麗なサッカーを披露し、我々はソリッドでタフなサッカーを見せたが、どちらが良いパフォーマンスだったかは一概に言えない。我々は8強に残ったが今後どこのチームと当たっても準備は整っている。

■ラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督の試合後のインタビュー

 我々は準々決勝進出に値するチームだ。ほぼ完璧な試合で結果として第1戦のリードを守り切ることができた。8強入りを決めた今は9日の組み合わせ抽選を楽しみにしている。

■ジェイミー・キャラガー(Jamie Carragher)の試合後のインタビュー

 この勝利は今まで経験してきた中で最も価値ある勝利だ。確かに我々はバルセロナを破ることができたが、彼らが世界ナンバーワンのチームであることに何ら変わりはない。ホイッスルが鳴った瞬間?安堵しかなかった。残り2、3分は早く笛が鳴るように祈っていた。

 写真は、タッチライン際でバルセロナのメッシ(右)と競り合うリバプールのアルバロ・アルベロア(Alvaro Arbeloa)。(c)AFP/PAUL ELLIS