「心理的な虐待は肉体的虐待に等しい」という調査結果 - 米国
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【シカゴ/米国 6日 AFP】キューバのグアンタナモ(Guantanamo)米海軍基地収容所などで行われているような「心理的な虐待」は、肉体的虐待同様に長期的な精神的ダメージを与えるという研究結果が、5日付けの「Archives of General Psychiatry」誌に発表された。
研究では、1990年代のボスニア内戦時に拷問を受けた兵士や一般市民計279人を対象に、精神衛生状態が追跡調査された。その結果、心理的虐待を受けた人々は、肉体的虐待を受けた人と同程度の心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病に苦しんでいることが判明した。
研究では、「無理な姿勢の強要、独房への隔離、睡眠のはく奪、目隠しされる」などの方法が最も苦痛であることもわかった。「心理操作、屈辱的な取り扱いなどは、肉体的拷問と同程度の心理的ダメージを与える。したがって、こうした心理的虐待は肉体的虐待に等しく、国際法で禁止されるべきである」と研究は指摘している。
2003年には、司法省と国防総省の拘束者取り調べに関する作業部会の弁護士らが、「目隠し」「フードをかぶせる」「裸にする」「隔離する」などの心理操作は拘束者の自白を得るために妥当であり、心理操作を「拷問」の定義から外すべきとする報告を行っている。
この作業部会は、イラク、アフガニスタン、グアンタナモの各収容施設での人権侵害の訴えが相次いだことを受けて設置されたもので、拷問の定義は「長期の精神的ダメージを与えるもの」に限定されるべきという結論が出された。
ボスニア内戦の生存者を対象に調査を実施した研究者たちは、「今回の調査結果は米国政府のそうした主張に疑問を投げかけるものであり、米国政府による拷問の定義も、名ばかりのものだ」と指摘している。
写真は、グアンタナモ収容所のフェンスにつかまる拘束者たち(2004年8月26日撮影)。(c)AFP/MARK WILSON
研究では、1990年代のボスニア内戦時に拷問を受けた兵士や一般市民計279人を対象に、精神衛生状態が追跡調査された。その結果、心理的虐待を受けた人々は、肉体的虐待を受けた人と同程度の心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病に苦しんでいることが判明した。
研究では、「無理な姿勢の強要、独房への隔離、睡眠のはく奪、目隠しされる」などの方法が最も苦痛であることもわかった。「心理操作、屈辱的な取り扱いなどは、肉体的拷問と同程度の心理的ダメージを与える。したがって、こうした心理的虐待は肉体的虐待に等しく、国際法で禁止されるべきである」と研究は指摘している。
2003年には、司法省と国防総省の拘束者取り調べに関する作業部会の弁護士らが、「目隠し」「フードをかぶせる」「裸にする」「隔離する」などの心理操作は拘束者の自白を得るために妥当であり、心理操作を「拷問」の定義から外すべきとする報告を行っている。
この作業部会は、イラク、アフガニスタン、グアンタナモの各収容施設での人権侵害の訴えが相次いだことを受けて設置されたもので、拷問の定義は「長期の精神的ダメージを与えるもの」に限定されるべきという結論が出された。
ボスニア内戦の生存者を対象に調査を実施した研究者たちは、「今回の調査結果は米国政府のそうした主張に疑問を投げかけるものであり、米国政府による拷問の定義も、名ばかりのものだ」と指摘している。
写真は、グアンタナモ収容所のフェンスにつかまる拘束者たち(2004年8月26日撮影)。(c)AFP/MARK WILSON