【兵庫 4日 AFP】神戸市で4日、第2次世界大戦中に投下されたと見られる不発弾の撤去作業が陸上自衛隊により行われ、住民約1万人が避難した。

 神戸市東部の商業地区に位置する現場は、半径300メートルが立ち入り禁止となり、重さ250キロの不発弾が撤去された。
 
 東灘署の広報担当者によると、5時間におよぶ撤去作業の間、鉄道は運休、高速道路も通行止めとなった。
 
 同署によると、不発弾はマンションの建設予定地の地中から見つかった。長さ1.5メートルで、戦時中に米軍が投下したものとみられている。「今回の作業は、神戸市で行われたこれまでの撤去作業で最大規模だったと思われる。しかし市民の避難に混乱はなかった」と同広報官は述べた。
 
 第2次世界大戦中、B-29などの米軍爆撃機は、終戦前の7か月間で神戸を128回空襲し、9000人が死亡、1万8000人が負傷し、12万8000戸が焼失した。

 写真は朝鮮戦争時、北朝鮮側の軍事施設に爆弾を投下するB-29米軍爆撃機(1951年1月撮影)。(c)AFP/NATIONAL ARCHIVES