【バグダッド/イラク 5日 AFP】ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相は4日、2週間以内に内閣を改造すると発表した。宗派間抗争が内戦に突入する様相がますます濃くなり、内閣が窮地に立たされている中での発表となった。

 今回の発表に先立ち、イヤド・アラウィ(Iyad Allawi)元首相率いる超宗派の国民イラク・リスト(Iraqi National List)は、マリキ首相が宗派問題にしか目を向けていないとして、連立政権からの脱退を示唆していた。

 また、米国政府はマリキ首相に対し、数か月前から内閣改造を進言してきた。具体的には、スンニ・シーア両派の「穏健派」で構成し、イラク安定化の最大阻害要因と米国が見なす、シーア派民兵組織マハディ軍(Mahdi Army)を率いるムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師派を政府から排除することを要求してきた。

 マリキ首相は、現在の閣僚39人のうち、自身の首相就任に尽力したとしてサドル師派から6人を起用している。

 発表が行われた同日には、イラクで活動する国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」と関係のあるスンニ派の武装グループが、シーア派の治安部隊員らを至近距離から銃殺するビデオをネット上に公開した。

 また、シーア派の多い南部の都市バスラ(Basra)ではイラク軍と連合軍の特殊部隊が、拷問と爆弾攻撃に関与していた証拠が見つかったとして、内務省傘下の情報機関施設を急襲した。

 さらに、バグダッド東部にあるマハディ軍の拠点、サドルシティー(Sadr City)では、米軍・イラク軍が合同で家宅捜索を実施した。

 写真は同日、バグダッドで記者会見に臨むマリキ首相。(c)AFP/SAMIR MIZBAN

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