【セビリア/スペイン 3日 AFP】サッカー、スペイン・リーガエスパニョーラ1部・第25節、セビージャ(Sevilla)vsバルセロナ(Barcelona)。試合はセビージャが2-1で逆転勝ちを収め勝ち点を50に伸ばし、セビージャは首位に返り咲いた。

 6日に控えるリバプール(Liverpool)との欧州チャンピオンズリーグ(Champions League)・決勝トーナメント1回戦の第2戦を1-2の1点ビハインドで挑むバルセロナにとって、ロナウジーニョ(Ronaldinho)が06-07シーズンで初めてPKを外したり、先制しながらも2人の退場者を出してのリーグ頂上決戦での敗戦は、暗雲が立ちこめるものとなった。

■ロナウジーニョのゴールで先制したバルセロナ

 バルセロナは、前半14分にジャンルカ・ザンブロッタ(Gianluca Zambrotta)がオフサイドの判定かのように思われる飛び出しで右サイドに走り込み上げたクロスに、ノーマークのロナウジーニョが頭で合わせて先制点を挙げた。シーズン17得点目を記録したロナウジーニョは、前半28分にセビージャのアイトール・オシオ(Aitor Ocio)にエリア内で倒されPKを獲得し、バルセロナはセビージャを突き放すチャンスと試合を数的に優位に進めるチャンスを同時に得たが、GKアンドレス・パロプ(Andres Palop)の好セーブに阻まれ追加点を奪えず前半を終えた。

■数的不利から首位を奪還したセビージャ

 オシオを欠き数的不利になったセビージャは、前半39分にアレクサンドゥル・ケルジャコフ(Alexander Kerzhakov)がうまく切り返しシュートを決め1-1の同点に追いつき、さらに後半16分にはダニエル・アルヴェス(Daniel Alves)が逆転のゴールを決めて勝利を決定づけた。

■数的優位から2人に退場者を出したバルセロナ

 前半にリードを広げることができなかったバルセロナは、後半17分にアルヴェスへのファウルでルドヴィク・ジュリ(Ludovic Giuly)がレッドカードを受け一発退場となったほか、後半31分にはザンブロッタが2枚目のイエローカードを受け退場を余儀なくされ数的不利に立たされた。後半34分にはサミュエル・エトー(Samuel Eto’o)を投入したがセビージャの首位返り咲きを阻止することができなかった。

 写真は、決勝点となる2点目を決め歓喜するアルヴェス。(c)AFP/CRISTINA QUICLER