【ワシントンD.C./米国 3日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は2日、土星探査機カッシーニ(Cassini)が土星の上下から撮影した土星の環の画像を初公開した。
 コロラド州ボルダー(Boulder)にあるSpace Science Institute画像処理チームのリーダーCarolyn Porco博士は「長年待ちに待った光景をついに見ることができた」と喜びをあらわにした。

 息をのむようなこの画像は、NASAのウェブサイトで公開されている。カッシーニは約2か月かけて土星の上を上昇しながら、白黒画像とカラー画像を撮り続けた。
「巨大な銅メダルのように眼下に広がるリングの上を飛行していると、見知らぬ世界を探検しているような感覚を覚える」
とPorco博士は語る。
「同じ場所とは思えない。見ていると、目まいさえ覚える」
 ウェブサイトでは、カッシーニが環の上を南から北へ移動する際に撮影した壮大なリングの動画も公開されている。

 1997年に打ち上げられたカッシーニ/ホイヘンス(Cassini-Huygens)探査機は土星を観測する初めての探査機で、NASAと欧州宇宙機関(ESA)の共同ミッションである。7年間にわたる35億キロメートルの長旅を経て、ホイヘンスは2004年12月にカッシーニから切り離されて衛星タイタン(Titan)に着陸し、カッシーニは土星の軌道に入った。

 今後数週間でカッシーニは徐々に高度を下げ、6月末には再び土星の周りを回る予定だ。
 写真はカッシーニが撮影した土星の画像(NASA提供、2007年2月4日撮影)。(c)AFP/NASA/JPL/Space Science Institute