【ナッソー/バハマ 3日 AFP】2月8日に急逝した米「プレイボーイ(Playboy)」誌の元プレイメート、アンナ・ニコル・スミス(Anna Nicole Smith)さんの葬儀が2日、バハマの首都ナッソー(Nassau)の Mount Horeb Baptist Cathedralで行われた。葬儀は非公開で、参列者は招待を受けた300人のみ。当日は大勢の取材陣や地元住民、観光客などが詰めかけ、警備にあたる警察官ともみ合いになる中、ピンクのレースで飾られたスミスさんの白いひつぎは教会へと運び込まれた。

 プレイメートとしての名声を築き、89歳の億万長者と結婚したスミスさんの娘の親権争いや、スミスさん埋葬地をめぐる訴訟で埋葬が遅れていた。

 葬儀関係者によると、教会はピンクのバラで埋めつくされ、スミスさんの遺体はガウンとティアラで着飾っていたという。また地元メディアが報じたところによると、葬儀では歌手のJoe Nichols氏と地元バンドによる演奏が予定されていた。

 遺体はこの後、母親のVirgie Arthurさん、長年の恋人ハワード・K・スターン(Howard K.Stern)氏 、元交際相手のラリー・バークヘッド(Larry Birkhead)氏ら参列者30人の立ち会いのもと、近隣の墓地へ埋葬される。

 フロリダ州裁判所は訴訟後に埋葬許可を出し、遺体は2日早朝に飛行機でバハマへ移された。

 母Arthurさんは出身地のテキサスに埋葬するよう希望していた。だがスターン氏は、スミスさんが生前亡き息子の隣に埋葬されることを希望していたと主張した。スミスさんの息子ダニエルさんは2006年9月、20歳の若さでバハマで死亡している。
フロリダ州控訴裁判所は2月28日、バハマでの埋葬を認めた1審を支持した。

 写真はナッソーで2日、スミスさんのひつぎを見下ろす母Arthurさん。(c)AFP/ROBERT SULLIVAN