【ハルツーム/スーダン 2日 AFP】国営スーダン通信(SUNA)が1日に伝えたところによると、米国のスーダン特使、アンドリュー・ナツィオス(Andrew Natsios)氏は2日、ダルフール(Darfur)和平に向けた協議のため、1週間の日程でスーダンを訪問する。

 ナツィオス氏は、首都ハルツーム(Khartoum)で政府高官と協議した後、ダルフール地方と同国南部を訪問し、和平協定に調印していない現地の反政府武装勢力に対して、交渉の席につくよう説得するものと見られる。

 前年5月の政府との和平合意に応じたのは、交渉に参加した3つの反政府武装勢力のうち1つにとどまっている。以来、武装勢力の活動はむしろ活発化しており、ダルフール紛争の終結への道は見えていない。

 同氏は前年12月にもスーダンを訪問し、ダルフール地方への国連平和維持軍の派遣を認めるようにオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ah-med al-Beshir)大統領に訴えたが、大統領はこれを拒否している。

 同氏は今回の訪問に先立ち、スーダンとの経済関係が緊密な中国を訪問。国連平和維持軍派遣の実現に向けてバシル大統領を説得するよう中国政府に要請したが、受け入れられなかった。

 訪問直前の27日には、ダルフール紛争中に人道に対する罪ならびに戦争犯罪を犯したとして、閣僚1人と武装組織「ジャンジャウィード( Janjaweed)」の指導者が、ハーグ(Hague)の国際刑事裁判所(International Criminal Court、ICC)の特別検察官により起訴されている。この影響により、今回の協議に支障が出ることが懸念されている。

 写真は2004年9月16日、ダルフールを訪れ、地元住民と対話するナツィオス氏。(c)AFP PHOTO/Cris BOURONCLE