【パリ/フランス 3日 上間常正】パリで開催中の07年秋冬パリ・コレクションでは、後半迎えた5日目の1日、名門のイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)がこのブランドの過去の数々のクリエーションを現在的な視点で作り直した素晴らしいコレクションを発表した。セリーヌ(CELINE)も明確な女性像を表現したシャープで魅力的な新作。エマニュエル・ウンガロ(emanuel ungaro)やレオナール(LEONARD)なども登場し、この日はフランスのブランドが存在感を示した。日本勢ではパリでも人気上昇中のツモリチサト(TSUMORI CHISATO)が1920年代の上海をテーマにして東・西洋が融け合ったような服、ズッカ(ZUCCA)の軽いタッチのサバイバル風も見応えがあった。アントワープ出身のハイダー・アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)が新活路を開いたような力作を久し振りに見せた。

■ツモリチサト(TSUMORI CHISATO

 ツモリチサトの今回のモチーフは「1920年代の上海」。サテンのロシア風のチュニックとさらりとしたスカートやスパッツとの組み合わせ、シルバーコーティングのレザーに細いファーで縁取りしたボックスコートなどが、主に東欧的なエキゾチックな印象を与えた。

 茶とベージュのニットのジオメトリック柄などは、ノスタルジックでもありどこか未来的な感覚もある。フェルトの帽子と厚底のエナメルブーツとの組み合わせも一見ミスマッチだが、全体としてバランスのよいシャープな造形で統一されていて破綻がなかった。ゆったりとしたニットのロングコートの内側には、びっくりするほどエレガントなシルクのロングドレスも隠されていた。

 ツモリチサトはアンダーカバー、タオと共に、日本ブランドの新世代の注目株とみなされるようになってきた。観客やカメラ席の数も着実に増えている。今回のコレクションの出来栄えもそれに匹敵するものだった。写真は、新作を披露するモデル。(c)AFP/FRANCOIS GUILLOT
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