【パリ/フランス 28日 AFP】脂肪分の高い牛乳やアイスクリームを好む女性は、低脂肪の乳製品を好む女性よりも妊娠しやすいという調査結果が、28日に公表された。

 調査は、1991-1999年、国内に住む24-42歳の妊婦または妊娠を希望する女性1万8555人を対象に実施された。

 研究を主導したハーバード大学(Harvard University)公衆衛生大学院のJorge Chavarro氏は次のように指摘している。
「低脂肪牛乳を1日に3本以上飲む女性は、排卵回数が少なく、不妊症になる確率が85%高い」。
「高脂肪の乳製品を1日に最低1回摂取する女性では、それらをほとんどあるいは全く摂取しない女性よりも不妊症になる確率が25%以上低い」。

 政府は不妊症の予防として、高脂肪の乳製品を控えるよう指導するガイドラインを設けてきた。今回の結果は、ガイドラインの有効性を真っ向から否定するものとなる。

 Chavarro氏のメールによると、乳製品摂取と不妊症との関係については先行研究に矛盾が存在し、データ分析以前にはどのような結果を導き出すことになるか分からなかったという。しかし、今回の調査によってその因果関係は明らかだとして、同氏は妊娠を望む女性に政府の指導を無視するよう勧める決意であるという。

「妊娠を望む場合、高脂肪の乳製品を1日1-2回摂ることが好ましい」。

 同氏はさらに「飽和脂肪の摂取量はできるだけ少なく、総カロリー摂取数についてはは維持するのがよい」としている。

 研究者たちは、高脂肪の乳製品に含まれる脂溶性の物質が卵巣の機能を活性化するものと考えている。

 過去の研究では、ラクトース(乳糖)が排卵の抑制に関係しているのではないかとされてきたが、今回の研究では抑制、誘発に関わる作用は全く確認できなかった。

 今回の研究成果は、オックスフォード大学出版局発行の「Human Reproduction」誌に掲載されている。

写真は、フロリダ州マイアミの病院で、赤ちゃんを抱く母親。(c)AFP/Roberto SCHMIDT