【サンフランシスコ/米国 27日 AFP】ファイル共有ソフトウェアの開発会社「BitTorrent(本社:サンフランシスコ)」は26日、国内の大手映画配給会社と提携してビデオのレンタル・購入サービスを開始したと発表した。2001年に同社が公開したファイル共有ソフトはハリウッド映画の海賊版の制作に悪用されたこともあり、同社は著作権侵害の代名詞とされてきた。

 このサービスは、BitTorrent.comの「BitTorrent Entertainment Network」で提供される。サービス開始にあたり、20世紀フォックス、MTV、パラマウント・ピクチャーズ、ワーナーブラザーズ、MGMと提携したという。

 サービス開始当初は、「スーパーマン・リターンズ(Superman Returns)」「ミッション・インポッシブル3(Mission: Impossible III)」「ワールド・トレード・センター(World Trade Center)」「不都合な果実(An Inconvenient Truth)」などの5000タイトル以上の映画、TV番組、PCゲーム、音楽ビデオクリップが提供される。レンタル料金は、映画が1本2.99-3.99ドル(約360-480円)となる見込み。

 さらに、デジタル権利管理のない多数のエンターテイメント・コンテンツを無料で提供するという。

 BitTorrent社は、本サービスを「史上最多のデジタル・エンターテイメント・コンテンツを含んだ図書館」と表現した。同社のアシュウィン・ナビン(Ashwin Navin)社長は、サービスの目的を「高画質かつオンデマンドへの非常に高い需要に応えるため」とし、「高速なダウンロードも可能」とアピールした。

 新しく提供される動画共有サービスでは、ユーザーは、独自のコンテンツをユーチューブ(YouTube)方式でサイトにアップすることもできる。

 同社は2004年、著作権侵害を奨励しているとして米国映画協会(Motion Picture Association of America、MPAA)に提訴されたが、その後、同社が違法なファイル共有を停止して合法ダウンロード向けソフトウェアを採用することで和解した。

 写真は、映画「スーパーマン・リターンズ」の一幕。(c)AFP