【ハリウッド/米国 25日 AFP】第79回アカデミー賞は授賞式が25日17時(日本時間で26日)、ハリウッドのコダック・シアター(Kodak Theatre)で開催された。

■役者部門だけでも9か国からノミネート

 世界中からノミネート作品やスター達が集まった、第79回アカデミー賞は以前にも増して国際色豊かな授賞式となった。作品賞を受賞したのはマーティン・スコセッシ監督の「ディパーテッド」。一方外国語映画賞は、メキシコ、カナダ、アルジェリア、デンマーク等の作品の中から選ばれたドイツ映画「善き人のためのソナタ」に贈られた。

 役者部門だけでも合計9か国からノミネート者を迎え、もはや国際映画祭となったアカデミーだが、最も注目を浴びた監督賞は米国の巨匠マーティン・スコセッシ監督が受賞。

 「アメリカ人が投票しているんだから、アメリカ人が受賞しても不思議なことではないでしょう。」と、「Movies.com」のエディトリアル・ディレクター、ルー・ハリス(Lew Harris)氏は述べた。

 「一方では、これだけ様々な国から、様々な特徴を持つ候補作品が上がってきたというのは興味深いことだと思いますね。」と付け加えた。

■異色のバイリンガル作品たち

 7部門でノミネートされたにも関わらず、わずか1部門での受賞となった「バベル」だが、同じメキシコ映画「パンズ・ラビリンス」は3部門でのオスカーを手にした。ハリー氏は「この作品は作品賞でノミネートされても良いくらい素晴らしい作品でした。」と述べ、外国語映画賞でドイツ映画「善き人のためのソナタ」が賞を勝ち取ったことに驚きを示している。

 また同氏は「これからは映画芸術科学アカデミー協会は、自分たちの都合の良いように受賞をしていくでしょう。」と、日本語の作品「硫黄島からの手紙」が受賞を逃したことについて触れた。

 「この作品はアメリカ人にとって、アメリカ映画とは言えないのではないでしょうか。それに『バベル』もそうですが、ブラッド・ピット(Brad Pitt)が出演しているとはいえ、彼らの目的がアメリカ人にとってはあいまいなような気がします。日本について描かれ、ほとんど日本映画とも言える白黒映画『硫黄島からの手紙』が作品部門でノミネートされただけでも驚きです。」と、述べた。

 「こんなにインターナショナルなアカデミー賞は初めてね。凄いことだわ。」と、特にメキシコの存在感を強調し、こう述べたのは、司会役を務めたエレン・デジェネレス(Elen DeGeneres)。その他にも、アルゼンチン、フランス、デンマーク、中国などが短篇実写部門、短篇アニメ部門、長編ドキュメンタリー部門などでオスカー像を手にした。

写真は授賞式でプレゼンターを務めたカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve、左)と渡辺謙(Ken Watanabe、右)。(c)AFP/Getty Image Kevin Winter