チェイニー米副大統領、パキスタン電撃訪問、掃討作戦強化要請か - パキスタン
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【イスラマバード/パキスタン 26日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)およびアフガニスタンの旧政権であるタリバン(Taliban)勢力に対するパキスタンの対応に米国政府からの圧力が高まる中、ディック・チェイニー(Dick Cheney)米副大統領が25日、パキスタンを電撃訪問した。
パキスタン治安当局筋は、チェイニー電撃訪問を「米パ関係とアフガニスタン情勢」について協議するためとしている。
パキスタン政府は米政権の進める「テロとの戦い」において同盟国として連携してきたが、アルカイダの新しい訓練施設がパキスタン領内に存在することを最近、米政府が指摘し、ムシャラフ大統領に取り締まり強化を要請した。
隣国アフガニスタンでもタリバンの残存勢力が攻勢を拡大し、再活発化が懸念されている。アフガニスタン政府は、パキスタン政府の国境警備が不十分で、武装勢力が越境して活動しているためだと非難している。
■ パキスタンに厳しいメッセージ
チェイニー副大統領のパキスタン訪問に先立ち、26日付の米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は米高官の発言を引用し、アルカイダ掃討作戦が徹底されない場合、米政府による対パ援助削減を含む「非常に厳しい警告」がムシャラフ大統領へ送られるだろう、と報じていた。
同高官は「過去数か月の間に、(ムシャラフ大統領は)いくつもの事柄を保証した。今、米政府が彼に伝えようとしていることは、結果が重要という点だ」。
同紙によると、議会多数派の民主党は、パキスタン政府がアルカイダの取り締まりを強化しない限り、パキスタンに対する援助および軍事支援削減の提議を検討している。パキスタンは米政府の対外援助の被援助国政府として第5位である。
■ タリバン政権承認から一転、米国と連携
1979年にアフガニスタンに侵攻したソ連軍の撤退後、内戦状態の中で同国の政権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンを正式な政府だと承認した数少ない国のひとつがパキスタンだった。
しかし、2001年9月11日の米同時多発テロ事件発生後、パキスタン政府は姿勢を転換。タリバン政権がアルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の引き渡しに応じなかったことを理由に、米国が同政権転覆を目指してアフガニスタン攻撃を開始して以降、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領の掲げる「テロとの戦い」の下にパキスタンは同盟国として連携、協力してきた。
しかしパキスタンでは国民の多くがイスラム武装勢力に共感を持ち、反米意識が強い。米国との同盟関係はムシャラフ大統領にとって高い代償ともなり、自身が暗殺の対象として狙われ続けている。
写真は25日、米副大統領専用機「エアフォース2」ボーイング757に乗り込むチェイニー副大統領。(c)AFP/Torsten BLACKWOOD
パキスタン治安当局筋は、チェイニー電撃訪問を「米パ関係とアフガニスタン情勢」について協議するためとしている。
パキスタン政府は米政権の進める「テロとの戦い」において同盟国として連携してきたが、アルカイダの新しい訓練施設がパキスタン領内に存在することを最近、米政府が指摘し、ムシャラフ大統領に取り締まり強化を要請した。
隣国アフガニスタンでもタリバンの残存勢力が攻勢を拡大し、再活発化が懸念されている。アフガニスタン政府は、パキスタン政府の国境警備が不十分で、武装勢力が越境して活動しているためだと非難している。
■ パキスタンに厳しいメッセージ
チェイニー副大統領のパキスタン訪問に先立ち、26日付の米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は米高官の発言を引用し、アルカイダ掃討作戦が徹底されない場合、米政府による対パ援助削減を含む「非常に厳しい警告」がムシャラフ大統領へ送られるだろう、と報じていた。
同高官は「過去数か月の間に、(ムシャラフ大統領は)いくつもの事柄を保証した。今、米政府が彼に伝えようとしていることは、結果が重要という点だ」。
同紙によると、議会多数派の民主党は、パキスタン政府がアルカイダの取り締まりを強化しない限り、パキスタンに対する援助および軍事支援削減の提議を検討している。パキスタンは米政府の対外援助の被援助国政府として第5位である。
■ タリバン政権承認から一転、米国と連携
1979年にアフガニスタンに侵攻したソ連軍の撤退後、内戦状態の中で同国の政権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンを正式な政府だと承認した数少ない国のひとつがパキスタンだった。
しかし、2001年9月11日の米同時多発テロ事件発生後、パキスタン政府は姿勢を転換。タリバン政権がアルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の引き渡しに応じなかったことを理由に、米国が同政権転覆を目指してアフガニスタン攻撃を開始して以降、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領の掲げる「テロとの戦い」の下にパキスタンは同盟国として連携、協力してきた。
しかしパキスタンでは国民の多くがイスラム武装勢力に共感を持ち、反米意識が強い。米国との同盟関係はムシャラフ大統領にとって高い代償ともなり、自身が暗殺の対象として狙われ続けている。
写真は25日、米副大統領専用機「エアフォース2」ボーイング757に乗り込むチェイニー副大統領。(c)AFP/Torsten BLACKWOOD