【ロサンゼルス/米国 25日 AFP】第79回アカデミー賞は授賞式が25日午後5時(日本時間26日)、ハリウッドのコダック・シアター(Kodak Theatre)で開催される。

■28年待ち続けたアカデミー賞受賞

 先駈けてアカデミー賞助演男優賞が、「リトル・ミス・サンシャイン(Little Miss Sunshine)」で口の悪い、薬物中毒の祖父役を演じたアラン・アーキン(Alam Arkin)に贈られた。28年間待ち続けたアカデミー賞受賞だ。

 1934年にニューヨークで生まれたアーキンは現在72歳。1950年代にロサンゼルスへ移るまでは、ブルックリン(Brooklyn)で少年時代を過ごした。

 幼い頃から役者を目指し、ロサンゼルスの演劇学校から奨学金を得る。その後1955年に学校を去り、フォークバンド「ザ・タリアーズ(The Tarriers)」を結成。

 1956年に「ザ・バナナ・ボート・ソング(The Banana Boat Song)」で一躍有名になり、その後10年間は音楽活動を続ける。1957年、ザ・タリアーズとともに「Calypso Heat Wave」で初の映画出演を果たす。

■過去には、トニー賞受賞

 セントルイスとシカゴの舞台で役者として本格的に活動し、その後「フロム・ザ・セカンド・シティ」でブロードウェーへ進出。この作品がきかっけとなり、63年コメディー劇場作品「エンター・ラフィング」でトニー賞(Tony Award)を受賞した。

 その他の偉業としては、66年に「アメリカ上陸作戦」で旧ソビエトの船乗りロザノフ(Rozanov)を演じ、アカデミー主演賞にノミネート。1967年には「暗くなるまで待って」でオードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)と共演し、翌年1968年に「愛すれど心さびしく」でろうあの人を見事に演じ、2度目のアカデミー主演賞ノミネートを受ける。

 1970年代には、ジョゼフ・ヘラーのベストセラー小説を映画化した作品「キャッチー22」でその演技が高い評価を受けた。

 その後も舞台やテレビに出演する傍ら、70年代から90年代にかけて数々の映画に出演。中でも「シザーハンズ」や「ポイント・ブランク(1997)」、「聖なる嘘つき(1999)」で話題を呼んだ。

■今回の役柄は、ストリッパーショーとドラッグを好む老いぼれサクソフォン奏者

 今回の作品「リトル・ミス・サンシャイン」では、ストリッパーショーとドラッグを好む老いぼれサクソフォン奏者として、自身の役柄をイメージし演じたという。

 「この、自分の哲学をまくし立てる嫌われ者を演じるのはとても楽しかったよ。僕が演じたフーバーじいさんはクレイジーで気が狂っていて、大好きだね」とアーキンはコメントした。

 3回の結婚を繰り返したアーキンは現在、ニューメキシコでひっそりと暮らしている。「3か月間、家でのんびりとする」ことがアーキンにとっての天国だという。

  アーキンは今回、「リトル・チルドレン(原題)」のジャッキー・アール・ヘイリー(Jackie Earle Haley)、「ブラッド・ダイヤモンド」のジャイモン・フンスゥ(Djimon Hounsou)、「ドリームガールズ」のエディー・マーフィー(Eddie Murphy)、「ディパーテッド」のマーク・ウォールバーグ(Mark Wahlberg)を凌いで、名誉あるアカデミー賞を獲得した。

写真は、授賞式会場に訪れたアラン・アーキン。(c)AFP/Getty Image Frazer Harrison