【ワシントンD.C./米国 25日 AFP】コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)国務長官は25日、イランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領が自国の核開発を暴走列車に例えたことについて、ウラン濃縮活動の停止が交渉の大前提との見解を改めて示した。

■必要なのは「バックギアではなく、停止ボタン」

 アフマディネジャド大統領は同日朝、「イランは核燃料製造に十分な技術を獲得した。わが国の核開発は一方通行の列車のように、停止の余地もなければ、ギアをバックに入れたりブレーキを引いたりする余地もない」と発言。国連安全保障理事会(UN Security Council)の追加制裁の有無にかかわらず、濃縮活動を継続する意志を強調していた。

 フォックス・ニュース(Fox News)のインタビューに対しライス長官は、「イランにバックギアは必要ない。必要なのは停止ボタンだ」と述べ、濃縮活動が停止されて初めて「イランの思惑に関する協議が可能になる」と語った。

 イランは従来から、核開発は原子力発電などの平和利用目的だと主張しているが、核兵器製造が最終目標との疑惑が国際社会に根強い。

 ライス長官は、安保理のイラン追加制裁決議について、「われわれは、安保理で議論していく必要があるという点で合意している」と述べ、26日からロンドンで開催される米、ロ、中、欧の4者協議で、イランに対する圧力強化策で合意することは十分可能だと予測。一方で、「交渉の可能性は残されている。問題解決のための最上の手段は、イランを交渉の席に着かせることだ」とも指摘した。

 また、国連と米国が前年12月から課している制裁により、アフマディネジャド大統領の国内支持率が低下しつつあるとも述べた。

 写真は21日、ベルリンで開かれた中東和平4者会議に出席した際のライス長官。(c)AFP/DDP/PEER GRIMM