【ロサンゼルス/米国 25日 AFP】第79回アカデミー賞(The 79th Academy Awards)外国語映画部門賞にノミネートされている「パンズ・ラビリンス(Pan’s Labyrinth)」のギレルモ・デル・トロ(Guillermo del Toro)監督が24日、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領に痛烈な皮肉を送った。

 ビバリーヒルズで同日開催された「映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)」のレセプションに出席した同監督は、自身の作品がホワイトハウス(White House)で上映されたことに驚いたと語った。

 「何よりもまず、作品がスペイン語だと分かったときの(ブッシュ)大統領を想像してみることにしましょう」。

 同作品は、スペイン内戦の傷あとが残る1944年が舞台。フランコ独裁下のスペインで、ファンタジーの世界に入り込んでしまう少女を描いたダーク・ファンタジー。
  
 「スティーブン・キング(Stephen King)に褒めてもらえて、ホラーの帝王がどう感じるのかがわかって興味深かったよ。イラクで戦争を展開しているSFの帝王(ブッシュ大統領)の感想にも興味があるね」。

 監督は、同時多発テロ以降の米国の情勢と「パンズ・ラビリンス」の中で描かれている世界の類似性についても語った。
「自身の安全性や国家の善良性が、ときに、非常に恐ろしいものへと変わってしまうことを知るのは良いことだと思う」。

 現地時間の25日に発表される第79回アカデミー賞外国語映画賞の最有力候補に挙げられる本作は、米国内で公開された外国語映画で史上5位の興行成績を記録している。

 写真は24日に行なわれた第22回インディペンデント・スピリット賞(22nd Annual Film Independent Spirit Awards)に出席したデル・トロ監督。(c)AFP/Getty Images Frederick M. Brown