【クアラルンプール/マレーシア 25日 AFP】イスラム諸国会議機構(Organisation of the Islamic Conference、OIC)の議長国、マレーシアは24日、イスラム教の聖地アルアクサ・モスク(Al-Aqsa mosque)での工事を巡り、同機構はイスラエルとの関係を断絶することで合意したと発表した。

 サイドハミド・アルバル(Syed Hamid)外相は、サウジアラビアで今週開催されたOICの臨時会議でマレーシアが提案したイスラエルとの関係断絶案について、OICの構成国は大筋で合意したと語っている。

 国営ベルナマ通信(Bernama)は、「マレーシアはイスラエルと国交のあるイスラム教国家に対して、一時的に国交を断絶するかイスラエルに駐在している大使を引き揚げるよう求めた。これにより、我々が深刻に事態を受け止めていること、中身のない話し合いには応じないという態度を示す」とアルバル外相が語ったと報道している。

 さらに外相は、同提案の今後についてはエクメレディン・イフサンオウル(Ekmeleddin Ihsanoglu)OIC事務局長が同任務を担うことになったと述べた。

 マレーシアは2月上旬、国連安全保障理事会(UN Security Council)において、イスラエルにアルアクサ・モスク周辺での工事を中止するよう圧力をかけるよう呼び掛けていた。この工事は世界中のイスラム教国家から批判を浴びている。マレーシアはイスラエルの中東政策を長い間批判しており、同国とは国交を樹立していない。

 写真は15日、会議に出席する各国の首脳。(c)AFP/TENGKU BAHAR