【ナジャフ/イラク 21日 AFP】イラクのシーア派の聖都ナジャフ(Najaf)で21日、車両を使った自爆テロ犯が警察の検問所を攻撃し、少なくとも8人が死亡、数十人が負傷した。

 警察によると、自爆テロ犯が標的としたのは、シーア派イスラム教徒にとって最も神聖な場所とされるイマーム・アリ(Imam Ali)聖廟や、主要なシーア派指導者らの事務所があるナジャフ旧市街Maydan広場の検問所。市内のAl-Hakim病院の医師は8人の遺体を確認し、34人の負傷者を治療したという。自爆テロ事件後、警察の増援隊が到着、血痕と焼けた車両の残骸(ざんがい)が散乱する現場を封鎖した。死者のうち何人が警官だったかは明らかになっていない。

 ナジャフの住民は大半がシーア派で、市内の治安管理は米軍主導の多国籍軍ではなく地元住民による部隊が主に担っている。イラク中部の他都市と比較し、最悪の宗派間抗争は逃れてきたといえるが、衝突の激化を狙うスンニ派原理主義グループの攻撃や、シーア派内部の政治的派閥抗争に関連する殺人などが発生している。

 昨年8月にはイマーム・アリ聖廟にあった以前の警察検問所の前で、自爆テロ犯がベルトに巻いた爆弾を爆破し、約30人が死亡。シーア派コミュニティの激昂の引き金となった。また2003年8月にも自動車爆弾により高位のシーア派指導者Mohammed Bakr Hakim師と周辺にいた80人以上が殺害された。

 写真はナジャフのイマーム・アリ聖廟の庭で2日、警備に就くイラク人警官。(c)AFP/QASSEM ZEIN