デュカス氏、度重なる爆弾被害でバスク地方のレストランから撤退 - フランス
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【バイヨンヌ/フランス 20日 AFP】フランスのトップシェフの1人、アラン・デュカス(Alain Ducasse)氏は、南部バスク(Basque)地方のレストランに対する度重なる爆弾攻撃を理由に、同店から撤退することを明らかにした。
アラン・デュカス・グループによれば、デュカス氏はバスク地方の村Bidarrayにあるオーベルージュ「Ostape」の理事会を辞任。同オーベルージュは2006年6月、数回にわたり爆弾被害に遭っている。幸い、負傷者は出なかったものの、店舗が損壊する被害を受けている。
■非合法組織は撤退を「歓迎」
同地方で活動するスペインの非合法組織「バタスナ(Batasuna)」は18日、デュカス氏の撤退を歓迎するとの声明を発表した。バタスナは、反政府組織「バスク祖国と自由(ETA)」の政治部門。
同組織は、「Bidarrayの村は、デュカス氏のせいで分断された。氏の撤退をわが党は歓迎する。バスク地方からの搾取をもくろみ、行き過ぎた観光化を促進させようとしたところで、いずれこういう結果になるという、よい見せしめになるだろう。バスク地方は、市民の利益を第一に考え、調和を重んじながら、豊かな自然と資源を開発していく必要がある」との声明を発表した。
デュカス氏は、モナコ、パリ、ニューヨークの店舗がいずれもミシュラン(Michelin)の3つ星を獲得した凄腕シェフ。同氏の辞任についてグループは、理由を明らかにしておらず、また、コメントなども出していない。
■騒動と前後し、バスク独立運動家が仮出所
デュカス氏の辞任騒動と相前後して、フランスのバスク独立組織「Iparretarrak」のリーダー、Philippe Bidart氏(53)が15日、20年ぶりに仮出所を果たしている。17日に南部の都市ベジエ(Beziers)近郊のMagalasを訪れたBidart氏は、約250人の支援者に迎えられた。
Bidart氏は警察官3人を殺害した疑いで、1988年から服役していた。仮釈放後は、避難民のための社会奉仕活動に参加することになる。
支援者らとのパーティーに先立ち、Bidart氏はバスク地方の現状について憂慮するコメントを発表している。
「仮釈放時にも言ったとおり、バスク地方の分離独立に対するフランス政府の承認を目指し、紛争解決に臨むことが不可欠だ。和平に向けた唯一の道は、話し合いしかありえない」
弁護士によれば同氏は、プレスによって「バスク分離独立派リーダーによる敵対的コメント」として取り上げられることを懸念し、今後いっさいの公式声明を控えるという。
なお、仮釈放に際してパスカル・クレマン(Pascal Clement)法相は同氏に対し、今後、行き過ぎたコメントは「犯罪を正当化するもの」として、法的措置を取るとの警告を発している。
写真はデュカス氏(南部の都市ビエンヌで2005年3月8日撮影)。(c)AFP/FRED DUFOUR
アラン・デュカス・グループによれば、デュカス氏はバスク地方の村Bidarrayにあるオーベルージュ「Ostape」の理事会を辞任。同オーベルージュは2006年6月、数回にわたり爆弾被害に遭っている。幸い、負傷者は出なかったものの、店舗が損壊する被害を受けている。
■非合法組織は撤退を「歓迎」
同地方で活動するスペインの非合法組織「バタスナ(Batasuna)」は18日、デュカス氏の撤退を歓迎するとの声明を発表した。バタスナは、反政府組織「バスク祖国と自由(ETA)」の政治部門。
同組織は、「Bidarrayの村は、デュカス氏のせいで分断された。氏の撤退をわが党は歓迎する。バスク地方からの搾取をもくろみ、行き過ぎた観光化を促進させようとしたところで、いずれこういう結果になるという、よい見せしめになるだろう。バスク地方は、市民の利益を第一に考え、調和を重んじながら、豊かな自然と資源を開発していく必要がある」との声明を発表した。
デュカス氏は、モナコ、パリ、ニューヨークの店舗がいずれもミシュラン(Michelin)の3つ星を獲得した凄腕シェフ。同氏の辞任についてグループは、理由を明らかにしておらず、また、コメントなども出していない。
■騒動と前後し、バスク独立運動家が仮出所
デュカス氏の辞任騒動と相前後して、フランスのバスク独立組織「Iparretarrak」のリーダー、Philippe Bidart氏(53)が15日、20年ぶりに仮出所を果たしている。17日に南部の都市ベジエ(Beziers)近郊のMagalasを訪れたBidart氏は、約250人の支援者に迎えられた。
Bidart氏は警察官3人を殺害した疑いで、1988年から服役していた。仮釈放後は、避難民のための社会奉仕活動に参加することになる。
支援者らとのパーティーに先立ち、Bidart氏はバスク地方の現状について憂慮するコメントを発表している。
「仮釈放時にも言ったとおり、バスク地方の分離独立に対するフランス政府の承認を目指し、紛争解決に臨むことが不可欠だ。和平に向けた唯一の道は、話し合いしかありえない」
弁護士によれば同氏は、プレスによって「バスク分離独立派リーダーによる敵対的コメント」として取り上げられることを懸念し、今後いっさいの公式声明を控えるという。
なお、仮釈放に際してパスカル・クレマン(Pascal Clement)法相は同氏に対し、今後、行き過ぎたコメントは「犯罪を正当化するもの」として、法的措置を取るとの警告を発している。
写真はデュカス氏(南部の都市ビエンヌで2005年3月8日撮影)。(c)AFP/FRED DUFOUR