【モスクワ/ロシア 20日 AFP】ガチョウ同士を闘わせる「グース・ファイト(goose-fighting)」がロシア各地で復活の兆しを見せている。「グース・ファイト」は旧ソ連時代には禁止されていた。

 他に先駆けて復興したのはモスクワ近郊の町スーズダリ(Suzdal)にあるMuseum of Ancient Wooden Architecture。1917年のロシア革命(Russian revolution)前には盛んに行われていた催しで、主催者のLyubov Degilovaさんは「ガチョウに害を及ぼすことはまったくない」と語る。

 今年は17日に開催された「グース・ファイト」だが、ロシア保健当局がモスクワ近郊での高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)発生を確認、警戒を強める中での開催となった。

 「グース・ファイト」は伝統的に、2月の下旬から3月の上旬にかけて、ガチョウの気が荒くなる時期におこなわれる。

 SuzdalさんはAFPの電話取材に応え、「環境保護団体などから一切苦情はなかった。ガチョウに害はないからだ」と語った。「ガチョウも楽しんでいるさ、いやになったら、さっさと自分からリングを降りるからね」。

 同博物館のウェブサイトによると、伝説の皇帝、ピョートル大帝(Peter the Great)もこの催しが大のお気に入りだったとのこと。今年出場したガチョウの中にはターミネーター(Terminator)、ヤーシャ(Yasha)という名前がつけられているものがいる。

 写真はガチョウの群れ(2006年11月7日撮影、資料写真)。(c)AFP/DDP/MICHAEL URBAN