チェイニー副大統領、日豪歴訪でイラクやアフガニスタンでの協力強化要請 - 米国
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【ワシントンD.C./米国 18日 AFP】米政府高官は18日、ディック・チェイニー(Dick Cheney)副大統領が20日からの日本とオーストラリアの歴訪で、イラクやアフガニスタンへの両国の貢献を高く評価するとともに、さらなる協力を要請する見込みだと述べた。また、中国経済の躍進、北朝鮮の核問題などについても協議する方針を明らかにした。
同高官は、「より多くを行うべき場所があること、米日豪を含む各国が(イランとアフガニスタンの)両方の紛争において、今後ほかにどのような貢献ができるかについて協議する」と述べた。
米主導のイラク治安計画への各国の対応は分かれており、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議での合意文書採択については、同盟国からも懸念の声が上がるなど、米ブッシュ政権を取り巻く状況は厳しい。
■拉致問題についても理解
日本訪問では、北朝鮮との合意文書はあくまで北朝鮮の核開発放棄に向けた前向きな「第一歩」だと強調するとみられる。同高官は、履行状況の厳重な監視にとどまらず、「北朝鮮のミサイル開発計画や拉致問題などについても取り組んでいく必要がある」との米国の姿勢を表明した。
米戦略国際問題研究所(CSIS)のマイケル・グリーン(Michael Green)上級顧問兼日本部長は「米国が北朝鮮に対し、態度を緩和しつつあるのではないかとの懸念が日本で拡大している」と指摘。チェイニー副大統領の来日を機に、こうした懸念払しょくに努め、日米同盟強化の重要性を確認するとみられる。
チェイニー副大統領は、21日に天皇、皇后両陛下と面会し、その後、安倍晋三首相、塩崎恭久官房長官、麻生太郎外相と会談する。
イラク開戦や在日米軍再編をめぐってブッシュ政権批判を行った久間章生防衛相との会談予定はなく、高官によると、久間氏との予定を入れる前に副大統領のスケジュールが「いっぱいになった」という。
チェイニー副大統領は、在日米軍を訪問するほか、オーストラリアに向かう前にグアムの米軍基地にも立ち寄る予定。
写真は、前回の来日時、小泉純一郎首相(当時)と会談するチェイニー副大統領。(2004年4月12日撮影)(c)AFP/Toru YAMANAKA