【エルサレム/イスラエル 18日 AFP】コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官は17日、イスラエルを訪問し、イスラエルとパレスチナ自治区の指導者らとの緊張が予想される首脳会議を押し進める意向を明らかにした。間もなく樹立されるパレスチナ自治区の統一政府に、イスラム教原理主義者が入閣することをめぐり、両者は確執を深めている。

 訪問先のイラクから直接イスラエルに向かったライス長官は、18日に予定されているエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相と、米国が支持する穏健派のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)パレスチナ自治政府議長との会談の前に、ツィピ・リブニ(Tzipi Livni)外相とエルサレム(Jerusalem)のホテルで会談した。

 訪問中のライス長官の最大の任務は、19日に行われるオルメルト首相とアッバス議長との3者会談。長官はこれを、和平合意とパレスチナ国家樹立をめぐる交渉再開に向けた、初の米国主導となる会談と位置付けている。

 しかし、アッバス議長のファタハ(Fatah)と、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)間で前週合意に至った統一政府樹立が物議を醸しており、ライス長官の計画に暗雲が漂っている。米国とイスラエルはハマスをテロリスト組織とみなしている。

 リブニ外相は同長官との会談で、ハマスがイスラエルの生存権を認め、暴力を放棄し過去の和平合意を承認するまで、パレスチナの統一政府をイスラエルは認めないと主張。欧米諸国の支持するこれらの項目をハマスは固く拒否している。

 写真はエルサレム(Jerusalem)で同日、リブニ外相との共同記者会見に臨むライス長官(左)。(c)AFP/DAVID SILVERMAN