【ウェリントン/ニュージーランド 17日 AFP】15日に火災を起こした日本の捕鯨調査船「日新丸」(8000トン)の乗組員で、行方不明になっていた牧田和孝さん(27)の遺体が発見されたと、日本鯨類研究所(ICR)が17日発表した。

■遺体の発見現場、状況などは不明

 牧田さんは15日未明、日新丸船内の加工場から火災が発生し、遭難信号が出された直後から行方不明になっていた。
 
 ICRの広報担当Glenn Inwood氏は、「発見場所についての情報はない。遺体が発見されたとの報告だけがあった」と述べた。
 
 乗組員らは17日、鎮火のために密閉されていた加工工場に入り、被害の状況を確認している。

■自力航行できない日新丸のえい航は?

 また、日新丸の火災に伴う重油流出による環境への影響が懸念されているため、牧田さんの遺体発見を受け、帰港の予定が早まる可能性も出ている。

 環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は、ニュージーランド沖を航行する同団体の船で日新丸をえい航が可能であると支援を申し出たが、日本政府はこれを拒否した。

 Inwood氏は、「日新丸の要請があれば、捕鯨船のオリエンタルブルーバード(Oriental Bluebird)がえい航することを引き受けることができる」と述べている。
 
 日新丸は主エンジンは動かず、自力航行できない状態になっている。

 写真は自力航行ができなくなった日新丸の近く到着したグリーンピースのエスペランザ(MY Esperanza)号。