【ベルリン/ドイツ 15日 AFP】8日から18日まで開催される、第57回ベルリン国際映画祭(The 57th Berlin International Film FestivalBerlinale)で14日、ドイツ映画「Yella」の上映会&フォトコールが行われた。

■東西で違うドイツの姿

 東と西で状況が異なるドイツを舞台にしたミステリアスなドラマである同作品は、新進気鋭の監督クリスティアン・ペツォルト(Christian Petzold)によるもので、旧共産国の東から職を求めて栄える西側にやってきたある会計士の女性の物語。

 主人公Yellaは、寂れたヴィッテンベルゲの故郷を後に、奇妙な男との仕事のためにハノーバーにやってくる。

 しかし、ひどい車の衝突事故によりストーリーは、現実が惑わされる闇の世界へと導かれていく。

■映画の普遍的なテーマ

 ペツォルト監督は、設定こそ現在のドイツ東部になっているが、この映画のテーマは普遍的なものだという。

 「これはヴィッテンベルゲ周辺についてだけではありません。仕事が見つけられなくなった全ての地域に当てはまることです」

 出演俳優らは自分たちの演じるキャラクターの背景に真実味を持たせるために、何時間も話し合ったという。

 東ドイツ出身の俳優Devid Striesowは西側の登場人物、Philippを演じている。

 「Philippというキャラクターは私にとって馴染みのないものでした。話し方ですら異質な感じがしました。他の人々と話せば話すほど、この人物とそのメンタリティ、それに彼のやる金の稼ぎ方を理解しました。私たちはリアリティを求めていました」

 「Yella」はコンペティションに出品されている2本のドイツ映画のうちの1本である。コンペ部門では22の作品が最高賞である金熊賞(Golden Bear)を狙う。

 写真はフォトコールに登場した主演を務める女優のニーナ・ホス(Nina Hoss)。(c)AFP/JOHN MACDOUGALL