バレンタイン・デー、アジア諸国でさまざまな反応 - 中国
このニュースをシェア
【香港 15日 AFP】バレンタインに向け売り上げを伸ばそうと奮闘しているアジアの商業界に対し、顧客達は冷めきった様子であった。旧正月を4日後に控え、その準備で忙しい人々にとっては、バレンタインどころではないようだ。
■旧正月の準備に追われる中国
ハロウィンやバレンタインなど西洋の行事が最近になって持ち込まれたアジアでは、例年2月中旬頃からバレンタイン向けのビジネスが盛んになる。しかしながら今年は、バレンタイン・デーの14日と中国歴の旧正月2月18日とが近いため、正月に向けて家計を切り詰める人々が多くなっているのだ。
「2006年よりも高い売り上げを期待していたのですが、残念ながら今のところ全然だめですね。」と語るのは、タイ最大のフラワーショップの代表のリリー(Lily)さん。
「旧正月を祝う為にみんながバンコクを離れ実家に戻ってしまったというのも、売り上げが伸びない理由の1つだと思います。」と、付け加える。
■例年ほど騒がしくないベトナム
社会主義国であるベトナムでは、ここ数年でこの西洋的なイベントが人気を出してきている。しかしながら17日に新年祭である『テト(Tet)』を控え、日にちが同じ時期に重なってしまっているため、ここでもまたバレンタインの人気は例年ほどではなさそうだ。
「去年に比べると、今年はあまり売り上げを伸ばせなさそうですね。」と残念そうに語るのは、28歳のNguyen Thi Lanさん。ハノイ(Hanoi)の中心街でカードや造花、バレンタイン向けのファンシーグッズを売っている。昨年はこの2つの行事が2週間離れていた。「去年は店のオーナーまで店頭に出て接客をしなければならなかった程、大忙しでした。」と語る。
顧客の一人である26歳のTran Hung Cuongさんは、「テトはベトナム最大のイベントで、家族で過ごす大切な日なのです。今年は去年のように彼女と旅行に出かけている場合ではありません。」と述べた。それでも、大切な恋人の為にクマのぬいぐるみを用意するなど、バレンタインというイベントを放ってはおけないようだ。「このプレゼントの為に、僕の収入の3分の1も出してしまったけど、彼女の喜ぶ顔がそれ以上に嬉しいんです。」と語る。
中国の国営メディアである新華社は、北京でフラワーショップの営むWang Zhigangさんの言葉を引用し、旧正月に伴う大移動の被害を伝えた。「通常であればバレンタインの時期、1年で最も忙しいはずです。しかし、今年の旧正月はバレンタインなんかよりもずっと大事なイベントなんです。」同メディアはまた、レストランにおいても同様でバレンタインより旧正月を祝う雰囲気で溢れていると伝えている。
■日本はイベント好き
しかしながら、アジアはアジアでもこのロマンティックなイベントに熱狂的な国、日本は例外的だ。3つ星ホテル、東京プリンスホテルでは女性向けに75分間のチョコレートマッサージを提供している。甘い香りに包まれた自分自身を愛する人にプレゼントするというねらいだ。
■フィリピンではギネスに挑戦
フィリピンでは10日、6124人もの人々が『キッシング・セレモニー』に参加し、「同時に多くの人々口づけを交わす」というギネス世界記録に挑んだ。
■宗教論争に広がるインド
バレンタインが論争を呼んでいる地域もある。インドが自治権を持つカシミール(Kashimir)地方では、「倫理をわきまえない道徳の退廃だ」と抗議するイスラム活動家もいるという。
2つの宗教の分離を唱えるムスリムが1989年以来、ニュー・デリーにおけるヒンドゥー教の支配に抗議し続けているスリナガル(Srinagar)では、グリーティングカードなどの販売を廃止する店舗も現れた。
この方針を取り入れた貿易業者の一人は、口論するに値しない問題であると決定の意義を説明した。「数年前女性の分離派団体が店を押さえ、カードを燃やしてしまう事件が起きて以来、カードの販売はしていません。」と、街の中心街で店を経営するKhursheed Ahmadさんは語る。
■タイでは警察官が街を巡回
タイのバンコクでは、特にこの時期、気軽に性行為を持ってしまう若者を懸念し、増大している性病やエイズなどを防ぐために、警察の特別部隊が配置される予定だ。バンコク警察当局によると、およそ70名の警察官がインターネットカフェやショッピングモール、クラブなどのナイトスポットを巡回し、22時以降は18歳以下の若者の徘徊を取り締まる。
■南半球・オーストラリアでは極端なイベント
一方オーストラリアでは健康慈善活動の一環として、恋人のために男性の精管切除を促す動きが起こっている。国際機関マリー・ストープス・インターナショナル(Marie Stopes International)、オーストラリア支部長のSuzanne Dvorak氏は、「精管切除はチョコレートやバラのようにロマンティックなものではありませんが、多くの女性が避妊に気をもまれなくて済むようになって喜んでいるのです。」と語る。
バレンタインが及ぼす影響は、世界各国によって性質が異なるようだ。写真は2007年1月23日、中国・上海にて。1月23日に撮影。バレンタインを直前に控えた街の様子。雑誌のバレンタイン特集を眺める女性。(c)AFP/MARK RALSTON
■旧正月の準備に追われる中国
ハロウィンやバレンタインなど西洋の行事が最近になって持ち込まれたアジアでは、例年2月中旬頃からバレンタイン向けのビジネスが盛んになる。しかしながら今年は、バレンタイン・デーの14日と中国歴の旧正月2月18日とが近いため、正月に向けて家計を切り詰める人々が多くなっているのだ。
「2006年よりも高い売り上げを期待していたのですが、残念ながら今のところ全然だめですね。」と語るのは、タイ最大のフラワーショップの代表のリリー(Lily)さん。
「旧正月を祝う為にみんながバンコクを離れ実家に戻ってしまったというのも、売り上げが伸びない理由の1つだと思います。」と、付け加える。
■例年ほど騒がしくないベトナム
社会主義国であるベトナムでは、ここ数年でこの西洋的なイベントが人気を出してきている。しかしながら17日に新年祭である『テト(Tet)』を控え、日にちが同じ時期に重なってしまっているため、ここでもまたバレンタインの人気は例年ほどではなさそうだ。
「去年に比べると、今年はあまり売り上げを伸ばせなさそうですね。」と残念そうに語るのは、28歳のNguyen Thi Lanさん。ハノイ(Hanoi)の中心街でカードや造花、バレンタイン向けのファンシーグッズを売っている。昨年はこの2つの行事が2週間離れていた。「去年は店のオーナーまで店頭に出て接客をしなければならなかった程、大忙しでした。」と語る。
顧客の一人である26歳のTran Hung Cuongさんは、「テトはベトナム最大のイベントで、家族で過ごす大切な日なのです。今年は去年のように彼女と旅行に出かけている場合ではありません。」と述べた。それでも、大切な恋人の為にクマのぬいぐるみを用意するなど、バレンタインというイベントを放ってはおけないようだ。「このプレゼントの為に、僕の収入の3分の1も出してしまったけど、彼女の喜ぶ顔がそれ以上に嬉しいんです。」と語る。
中国の国営メディアである新華社は、北京でフラワーショップの営むWang Zhigangさんの言葉を引用し、旧正月に伴う大移動の被害を伝えた。「通常であればバレンタインの時期、1年で最も忙しいはずです。しかし、今年の旧正月はバレンタインなんかよりもずっと大事なイベントなんです。」同メディアはまた、レストランにおいても同様でバレンタインより旧正月を祝う雰囲気で溢れていると伝えている。
■日本はイベント好き
しかしながら、アジアはアジアでもこのロマンティックなイベントに熱狂的な国、日本は例外的だ。3つ星ホテル、東京プリンスホテルでは女性向けに75分間のチョコレートマッサージを提供している。甘い香りに包まれた自分自身を愛する人にプレゼントするというねらいだ。
■フィリピンではギネスに挑戦
フィリピンでは10日、6124人もの人々が『キッシング・セレモニー』に参加し、「同時に多くの人々口づけを交わす」というギネス世界記録に挑んだ。
■宗教論争に広がるインド
バレンタインが論争を呼んでいる地域もある。インドが自治権を持つカシミール(Kashimir)地方では、「倫理をわきまえない道徳の退廃だ」と抗議するイスラム活動家もいるという。
2つの宗教の分離を唱えるムスリムが1989年以来、ニュー・デリーにおけるヒンドゥー教の支配に抗議し続けているスリナガル(Srinagar)では、グリーティングカードなどの販売を廃止する店舗も現れた。
この方針を取り入れた貿易業者の一人は、口論するに値しない問題であると決定の意義を説明した。「数年前女性の分離派団体が店を押さえ、カードを燃やしてしまう事件が起きて以来、カードの販売はしていません。」と、街の中心街で店を経営するKhursheed Ahmadさんは語る。
■タイでは警察官が街を巡回
タイのバンコクでは、特にこの時期、気軽に性行為を持ってしまう若者を懸念し、増大している性病やエイズなどを防ぐために、警察の特別部隊が配置される予定だ。バンコク警察当局によると、およそ70名の警察官がインターネットカフェやショッピングモール、クラブなどのナイトスポットを巡回し、22時以降は18歳以下の若者の徘徊を取り締まる。
■南半球・オーストラリアでは極端なイベント
一方オーストラリアでは健康慈善活動の一環として、恋人のために男性の精管切除を促す動きが起こっている。国際機関マリー・ストープス・インターナショナル(Marie Stopes International)、オーストラリア支部長のSuzanne Dvorak氏は、「精管切除はチョコレートやバラのようにロマンティックなものではありませんが、多くの女性が避妊に気をもまれなくて済むようになって喜んでいるのです。」と語る。
バレンタインが及ぼす影響は、世界各国によって性質が異なるようだ。写真は2007年1月23日、中国・上海にて。1月23日に撮影。バレンタインを直前に控えた街の様子。雑誌のバレンタイン特集を眺める女性。(c)AFP/MARK RALSTON