【ロサンゼルス/米国 13日 AFP】約20年ぶりに再結成された英ロックバンド「ポリス(The Police)」が12日、結成30周年を記念してワールドツアーを行うと発表した。

 ポリスは、ベースとボーカルのスティング(Sting)、ギターのアンディ・サマーズ(Andy Summers)、ドラマーのスチュワート・コープランド(Stewart Copeland)の3ピースバンド。5月28日のカナダ・バンクーバー公演を皮切りに、北米と欧州を回る。メキシコ、南米、日本、オーストラリア、ニュージーランドでのツアー開催も予想されている。

 1970年代後半から1980年代前半、「ロクサーヌ」「見つめていたい」などの数多くのヒット曲により一世を風靡したポリスは、11日にロサンゼルスで開催されたグラミー賞(Grammy Awards)授賞式で演奏を披露した。

 12日にウエスト・ハリウッドのナイトクラブ「ウイスキー・ア・ゴーゴー(Whisky A Go-Go)」で記者会見したスティングは、ポリスの再結成を「3か月前に」思いついたと語った。「朝目覚めて、ふと思ったんだ。『アンディとスチュワートに電話しなきゃ』って」

 ポリスは、1983年のアルバム『シンクロニシティー(Synchronicity)』が大ヒットした翌年に活動を停止。1986年に活動を再開するが、シングルを1枚発表したあと、再び活動を停止していた。

 今年1月にスティングが「(結成30周年を記念して)何か特別なことをしようとメンバーと話し合っている」と発言したことから、再結成への期待が高まっていた。

 スティングは、コンサートツアーの抱負を次のように語った。
「結成当時の荒削りなエネルギーを思い出し、基本に立ち返るつもりだ。ステージに立つのは3人のみ。派手さはないが見応えあるものになるだろう」

 アンディ・サマーズは1月、ビルボード(Billboard)誌に対し、1986年以降に3人が「何となく」ソロ活動に移行したという「終わり方」が自分たちにとって良くなかったと語っている。
「『OK、スティング。ソロアルバムを制作しなよ。そして2、3年後に活動を再開しようぜ』と、はっきりさせておけばよかったんだ。俺たち、ラスト公演というものを一度もしてないもんな」

 ポリスは、1977年に、スチュワート・コープランドとスティングが結成。のちにサマーズが加わった。ロックの枠組みの中にレゲエ、ポップ、パンクなどの要素をミックスしたユニークな音楽性で人気を博し、数々のヒット曲を発表した。

 アルバムデビューは、1978年の『アウトランドス・ダムール(Outlandos D’Amour)』。翌1979年に発表した2枚目のアルバム『白いレガッタ(Regatta de Blanc)』の収録曲、「孤独のメッセージ」「ウォーキング・オン・ザ・ムーン」で初の全英チャート第1位を獲得した。

 そして1980年の3枚目のアルバム『ゼニヤッタ・モンダッタ(Zenyatta Mondatta)』の収録曲、「高校教師」が大ヒットし、米国音楽シーンにおいてもポリスの地位を不動のものとした。

 1981年には4枚目のアルバム『ゴースト・イン・ザ・マシーン(Ghost in the Machine)』を発表。5枚目の『シンクロニシティー』はグラミー賞の「アルバム・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされたが、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の『スリラー(Thriller)』に受賞を阻まれた。しかし、シングルチャートの年間1位を記録した収録曲「見つめていたい」は、同賞の「ソング・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。

 写真は12日、ウエスト・ハリウッドのナイトクラブ「ウイスキー・ア・ゴーゴー」で演奏する「ポリス」。(左から)スティング、スチュワート・コープランド、アンディ・サマーズ。(c)AFP/Hector MATA

<スティング公式サイト(英語)>
<グラミー賞公式サイト(英語)>
<billboard.com(英語)>