【リヤド/サウジアラビア 12日 AFP】ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領は11日、中東歴訪の最初の訪問国であるサウジアラビアに到着した。米国政府のイラク政策を批判してきた同大統領にとり、今回の歴訪にはソ連崩壊以来米国との同盟関係を維持してきた同地域とのエネルギーおよび軍事面での関係強化という重要な目的がある。

 プーチン大統領は、11日にアブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdul-Aziz)国王と会談、世界最大の石油産出国である両国の関係強化を図ると同時に、欧米の防衛システムを使用してきたサウジアラビアとの軍事的な装備などの取引についても協議される予定。

 アブドラ国王は、ロシアのイタルタス通信に対し、プーチン大統領を歓迎する意向を示し、「石油供給の確保と、生産者・消費者双方の利益にかなった世界の石油市場の安定化に向けて、両国は協調しなければならない」と語った。

 両国は、2003年9月、当時皇太子であったアブドラ国王がロシアを訪問した際に、原油価格の安定化に向けて協調する合意を交わしている。両国は既に、石油政策に関する合同委員会を立ち上げている。

 サウジ国営通信によると、アブドラ国王は、ロシアはイスラエルとパレスチナ間の紛争の平和的解決にも重要な役割を担っていると語ったもよう。

 3日間の中東歴訪では、カタールとヨルダンも訪問する。プーチン大統領は、2005年にはイスラエル・エジプト・パレスチナ自治区の歴訪を行っている。

 写真はリヤドで11日、国歌に耳を傾けるアブドラ国王(右)とプーチン大統領。(c)AFP/ITAR-TASS/PRESIDENTIAL PRESS SERVICE