【エルサレム/イスラエル 9日 AFP】エルサレム(Jerusalem)旧市街で9日、政府当局がイスラム教の聖地であるアルアクサ・モスク(Al-Aqsa mosque)周辺で、道路の造成工事を開始したことに反発したイスラム教徒らが投石を始め、これを阻止しようとしたイスラエル警察官らと衝突する事態となった。

■イスラム教徒からの反発が高まる中、政府は警備を強化

 工事は旧市街南部の糞門(Mughrabi Gate)からユダヤ教の聖地「神殿の丘(Temple Mount)」などに通じる斜面の道路を修復するために行われている。しかし、アルアクサ・モスクやなどイスラム教聖地の近辺でもあることから、イスラム教徒やアラブ諸国からは工事への反発の声があがっていた。

 イスラエル政府は、造成工事に対するイスラム教徒らの反発の高まりをうけ、3日前から総勢2500人の警察官を旧市街および東エルサレム(east Jerusalem)に配備。アルアクサ・モスクへの通行を女性と身分証明書を携帯する45歳以上の男性に制限する措置をとるなどして、暴動に備えていた。

■衝突は金曜礼拝の直後に発生

 パレスチナ人イスラム教指導者が9日、金曜礼拝に集まった人々に対して工事への抗議活動を呼びかけ、これに呼応した教徒が投石を始めたという。これに対し、イスラエル警察側は催涙弾などで応酬した。

 イスラエル警察のミッキー・ローゼンフェルド(Micky Rosenfeld)報道官はAFPに対し、「警察官らは金曜礼拝の終了時に合わせて、南の糞門から旧市街に入り、神殿の丘付近で警備配置についていた。その時、神殿の丘で暴動が始まったので、鎮圧活動を行った」と説明した。

 また「暴徒らはイスラムの神を讃える言葉を叫びながら、投石してきた。鎮圧には細心の注意をはらっており、今のところスタン弾を使用している」とも述べている。

 このほかにも、旧市街に通じる各門の付近でイスラム教徒とイスラエル警察との衝突が目撃されている。

 写真はエルサレム旧市街で8日、アルアクサ・モスク前でイスラエルの掘削工事に反対するスローガンを叫ぶイスラム教徒の学生ら。(c)AFP/AWAD AWAD