<ロンドン五輪>ロゲ会長 予算膨張について計画の明示を要求 - スイス
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【ローザンヌ/スイス 8日 AFP】国際五輪委員会(International Olympic Committee:以下IOC)のジャック・ロゲ(Jacques Rogge)会長とIOCのジルベール・フェリ(Gilbert Felli)大会組織委員長は、IOC本部のあるローザンヌ(Lausanne)で記者会見を行ない、2012年に行われるロンドン五輪について、より明確に計画を進めるように求めた。
■理事会の後に行われた記者会見にて
フェリ委員長は、ロンドン市側の大会準備について信頼を置いてはいるもの、膨張し続ける予算には疑問が生じるとコメントしている。「ロンドンで開催することについて異論はない。英国内の五輪委員会へは、意見、認識の相違に歯止めを掛ける提案をしているだけである。招致決定以来、誰がどういった目的に従って財政を管理しているのか、我々に見える形にしてもらいたい。」 またフェリ委員長は、次回の五輪役員のロンドンを訪問する日程についても回答が得られていないという。計画全体の査察を目的とした会合が2月28日と3月1日に予定されている。「準備はとても上手くいっており、懸念する必要はないだろう。我々が尋ねたいのは期日までに実行されるかどうかだけである。」 一方のロゲ会長は、この論点を軽視している。「五輪を開催するに当たっての予算は度々低く見積もられてきた。(大会予算について)きちんとした話し合いは設けられたとは思う。懸念がいずれ解消されるように期待する。」
■現在約7814億円に膨らむ五輪費用
1月に英国議会では、膨張し続ける五輪の予算を「相当に時代遅れ」であるとしてトニー・ブレア(Tony Blair)英首相政権へ批判が浴びせられた。2006年11月のテッサ・ジョウェル(Tessa Jowell)文化・メディア・スポーツ相の発表によると、メイン会場だけでも当初の見積もりを上回る9億ポンド(約2131億円)の費用がかかると発表している。英国政府の公式な発表によると当初24億ポンド(約5683億円)の見込みであった予算は、現在33億ポンド(約7814億円)に膨らんでいるという。IOC側は20億ポンド(約4736億円)程度が適正であろうと主張する。 五輪を、最も貧困層の多い東部ロンドンの再建の機会として考えている英国側の思惑が予算を膨張させているとの見方もあり、「ロンドン側の五輪の予算は、大会自体ではなく国の将来や、国の若者への投資だと考えられる。それを必要経費と呼ぶべきではないだろう。」と、ロゲ会長は語っている。 写真は、会見に臨むロゲ会長(右)とフェリ委員長。(2006年6月22日撮影)(c)AFP/SIMONE ZIMMERLI