【バグダッド/イラク 9日 AFP】米軍とイラク治安部隊は8日、バグダッドで武装勢力に対する大規模な掃討作戦を実施し、保健省のハキム・ザミリ(Hakim al-Zamili)副大臣を拘束した。

 米軍は作戦後、「米軍の支援を受けたイラク特殊部隊がシーア派のムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師派民兵組織マフディ軍(al-Mahdi army)を保健省内に浸透させた高官を拘束した」と発表した。ザミリ副大臣は、マフディ軍のメンバーを大量に保健省職員として雇用し、この職員らはスンニ派の誘拐や殺害に同省の車両や救急車を使用していたとされる。また、ディヤラ州の長官を含む複数の政府高官の殺害にも関与したとされ、さらには、保健省の予算からマフディ軍に数百万ドルを横流しした疑いがかけられている。

 マリキ政権発足時に、保健省は、サドル師派に割り当てられた。米国は、イラク政府のこうした配慮が結果的に宗派抗争の激化を招いていると見ている。

 シャマリ(Ali al-Shamari)保健相は、今回の拘束に関し、「保健省のみならずイラクの主権の侵害だ」と、遺憾の意を表明した。

 写真は、バグダッドの保健省で8日、軍靴の跡が付いたドアを示す職員。(c)AFP/ALI AL-SAADI