【パリ/フランス 8日 AFP】欧州サッカー連盟（UEFA）のミシェル・プラティニ会長（Michel Platini）が、「ファンへの指導」の可能性を探る事を含めたフーリガンと人種差別問題ついて欧州連合（EU）の関係者と会談を行う事を欧州委員会（European Commission）のスポークスマンが発表した。

　EUのフランコ・フラティニ（Franco Frattini）司法・自由・治安副委員長が、イタリア・セリエA・第22節のカターニア（Catania）vsパレルモ（US Citta di Palermo）戦の暴動で死亡者が出た事件を受けてプラティニ会長に会談を持ちかけた。日時は決まっていないが、この会談では暴力行為のない態度を普及させる為にファンへの指導の可能性を探る事やグラウンドの内外における人種差別問題が話し合われる見通し。

■欧州議会でも重要案件に

　3月にブリュッセルで行われる欧州議会（European Parliament）では、EUの独立監督機構の設置の可能性を含む欧州サッカー界の防衛手段を欧州全体の重要な議題として取り上げられる予定である。

　「私たちは、いい慣習を交換しあうた為に欧州全体をサポートするシステムを作る必要がある。サッカーにおける暴力行為は避けられないものではない。どこかの国でこの問題を終結させる手段ができたなら、他の国も続くことができる。EU各国は、このような事件が二度と起きないように欧州全体で民意を高める活動をし始めなければならない」と欧州議会のGuy Bono議員は、国家レベルで必要な事と欧州レベルで必要な事は結束して行動すべきだと話す。

　また同じく欧州議会のChrista Prets議員は、適切な安全基準が定められるまでイタリアでの試合を再開させるべきではないとし「スタジアムで許される暴力行為はどこにもない」と話した。

　写真は、フランスの衛星放送局「カナル・プリュス（Canal+）」でインタビューに応じるプラティニ会長（2007年1月28日撮影）。(c)AFP/LOIC VENANCE