【パリ/フランス 8日 AFP】映画監督ソフィア・コッポラがオペラを手がける。南仏のモンペリエ歌劇場で2009/2010シーズンに上演される、ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini)の「マノン・レスコー(Manon Lescaut)」でソフィアが監督を務めることが7日、同劇場から発表された。

 ソフィアにとってオペラ監督デビューとなる同作では、フランス人テノール歌手、ロベルト・アラーニャ(Roberto Alagna)が出演することも発表された。アラーニャといえば、2006年12月にミラノ(Milan)の「スカラ座(La Scala)」で行なわれたオペラ「アイーダ(Aida)」の上演中、観客からのヤジに耐えかねて、舞台を下りるというハプニングを起こしたことで話題の人物だ。

■モンペリエの音楽祭ではコッポラ・ファミリーがフィーチャー

 モンペリエでは今年7月に行なわれる音楽祭で、コッポラ・ファミリーがフィーチャーされることにもなっている。

 7月11日から28日まで開催され、モンペリエ歌劇場の座長ルネ・コーリン(Rene Koering)が指揮をとる同音楽祭では、フランシス・フォード・コッポラ・デーと題したスペシャル・イベントが19日に開催される。ソフィアの父、フランシス・フォード・コッポラ(Francis Ford Coppola)が監督を務め、祖父のカーマイン・コッポラ(Carmine Coppola)が音楽を担当した作品「ゴッド・ファーザー(The Godfather)」や「地獄の黙示録(Apocalypse Now)」からの音楽をオーケストラで演奏するものだ。

 同コンサートでは、アラーニャが自身3度目となる「マノン・レスコー」第4幕からの騎士デ・グリュー(Des Grieux)を演じる。これは、2009/2010シーズンのオペラ・デビューを予定しているソフィア・コッポラにとっては、最高のプレリュードとなるだろう。

 さらに、ソフィアの母エレノア・コッポラ(Eleanor Coppola)も蚊帳の外ではない。大規模な改修工事を終え、今年再オープンしたばかりのファーブル美術館(Musee Fabre)で、芸術家でもあるエレノアの特別作品展が開催されるのだ。

 フランスのバンド、フェニックス(Phoenix)のヴォーカル、トーマス・マーズ(Thomas Mars)と交際中のソフィア(35)は、これまでに撮った3作品でも音楽を重視している。

 「ヴァージン・スーサイズ(The Virgin Suicides)」、「ロスト・イン・トランスレーション(Lost in Translation)」では、フランスのエレクトロ・デュオ、Airがサウンド・トラックに参加しており、最新作「マリー・アントワネット(Marie-Antoinette)」では、最新音楽をメインに用い、少量のクラシック音楽を添えている。

 コーリンから「生存する最高のテノール歌手」と評される43歳のアラーニャは、これまでもモンペリエで公演を行なっており、前週末には2006年12月に起こした降板騒動から見事な復帰公演を果たしている。

 写真は、2006年9月11日、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)のファッションショーに出席したソフィア・コッポラ。(c)AFP/Robyn BECK